世界はとまる6 (ページ2)

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緑谷と話してから数日後…

スローから連絡があり、今日は久々の活動

切「おはよう！動留もインターンか？」

早起きをして、合同リビングで準備をしていると切島がやって来た

『うん。切島も？』

切「おう！」

『怪我は治ったん？』

切「あぁ、もう大丈夫だぜ。ありがとな」

『そう、良かった』

「あれ、2人とも早いね？」

切島と話していると声が増えた

切「おはよう緑谷！」

緑「おはよう切島くん」

『おはよう出久』

切「！？」

緑「お、お、おは、よう！…動…Aちゃん」

『別によかよ。呼びやすい方で』

緑「あぁ～、ごめん動留さん…」

ヘラっと笑うAと顔を赤くする緑谷に切島は動揺した

切「…へ？…な、何？いつからそんな、仲良くなってんの？」

緑「あ、いや！別に何かがあったわけじゃ！」

『何かってなんよ』

緑「へ、変な意味じゃ無いよ！？」

唖然としている切島を見た

『まぁ、友達になれたけんね』

緑谷と2人で話した後、自ら申し出たのだ

＂出久と呼んでもいいかと＂

『それに、緑谷より出久の方が呼びやすいけんね』

切「な、何だよ、それ、ずりーな」

緑「ず、ずるいって…」

切島は拗ねた顔をする

切「なぁ、動留？俺は友達じゃねぇのか？」

『……友達…だと思いたい』

切「馬鹿ッ、ちゃんと友達だっての！！」

『ん、そうか。良かった』

静かだが嬉しそうに笑うAに切島は覚悟を決めた

切「…な、なぁ…俺の事も…名前で呼んでくれねぇか？」

段々小さくなる語尾に少しの恥ずかしさを覚えながらも切島は言い切った

『……鋭児郎？』

切「そうそう、鋭児郎ってさ……え？」

『え？』

緑(うんうん、分かるよ切島くん！あっさりと呼ばれちゃうと、こっちが恥ずかしいんだよね……！)

固まる切島と首をかしげるAの横で緑谷は1人頷いていた

「おはよう」

「あれ？皆もインターン？」

新たに聞こえた２つの声

『おはよう、お茶子、梅雨ちゃん』

緑「おはよう！そうだよ。2人もなんだね」

A組のインターンメンバーが集まったことにAは心当たりがあった

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