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1人で来てしまった暗く静かな路地裏
そこには複数の重たく忙しい足音が響いていた
Aはその音を頼りに入り組んだ路地を進む
…これ以上1人で行くのはマズイか…
引き返そうと思ったとき微かに声が聞こえてきた
「ー！ーだ！」
「ーまれ！まて！」
複数の男の声
誰か追いかけられてる…？
そう思い、建物の角からゆっくりと顔を出す
『…っ！』
ドンッ
「…っ！！？」
何かが足にぶつかった
目線を下ろせば、小さい女の子がいた
尻餅をついたその子は怯えた目でこちらを見上げている
『ごめんね。大丈夫？』
屈んで手を差し伸べれば、ビクつく体
腕や脚に巻かれた包帯にAは顔をしかめた
『もしかして……』
バタバタバタ
「…っ！」
その子は近づいてくる足音で弾かれたように立ち上がり、逃げようとする
『待って…！』
女の子の腕を掴み、無理やり引き寄せた
その子は抵抗し暴れるが、力で押さえ込み抱き上げる
『大丈夫。少し我慢して』
「…っ…！！」
暴れる女の子を抱き上げ、足音とは逆の方へと走った
『ちょっと我慢しとってね』
大人は通れないビルの狭すぎる間を通り抜け追手を巻き、少し広い路地へと辿り着いた
ゴミ捨て場の影に隠れてから女の子を下ろした
『ハァ、ハァ…ごめんね？…ハァ…擦りむいとらん？』
女の子は怯えながらも小さく頷いてくれた
子供を抱えて走るのがこんなにキツイなんて知らなかった…
上がる息を何とか整えながら、携帯でスローへ居場所を送る
ちょっと離れ過ぎたな…
どう合流しようかと頭を悩ませていると下から服を掴まれた
服を掴む手を見れば震えているのが伝わった
しゃがみ女の子に目線を合わせる
『きみ、エリちゃん？』
「……！？」
その子は顔を上げ、目を丸くした
『…やっぱり…。大丈夫。自分はエリちゃんの味方やけん』
Aはフードを下ろし、笑いかける
すると、少女は更に目を丸めた
エ「…ま…ま……？」
『……ん？ママ？』
エ「……〜〜！」
ガバッ
『うおっ…』
エリはAに抱き着いた
その瞬間、Aは頭の中で色々な事を考えた
自分の顔を見て…死穢八斎會………まま……！？…
『まさか……！』
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麻里 - どう、進展していくのかとても楽しみです。(語彙力なくて御免なさい。)更新、頑張って下さい。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 面白いです。上鳴君との絡みをもっと見たいです！更新頑張ってください！ (2019年5月28日 20時) (レス) id: dc71ed74e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源 | 作成日時：2019年5月12日 22時
