２３０ ページ40
．
エリちゃんの肩に手を置き、目を合わせる
『母さんを知っとるの？！』
エ「……？？」
『あ、えっと…リターン。リターンって言うヒーロー。自分と似たような顔の…』
エ「…知ってる…」
『……え、本当に？』
エ「…ママ、優しい…」
『そっか、ママか…。ママは元気にしてる？』
エ「ママ、いつも…元気」
『…〜っ…そっか…良かった』
Aは母の無事に涙が出そうになった
泣きそうな顔を見せないようにと、パーカーを脱ぎエリちゃんに着せる
『重たいけど、これ着とってね』
鼻をすすり、携帯を見ればスローからの返事が入っていた
『直ぐにヒーローが来るけん。ここでじっとしとこうね。ヒーローが安全なとこに連れてってくれるけん』
エ「…ママは？」
『ママも助けるよ。大丈夫。必ず助けるから』
半分自分に言い聞かせながら、エリに笑顔を送った
カツっ カツっ カツ……
スローの到着を待っていると、１つの足音が聞こえてきた
違う…スローじゃない
額から冷や汗が流れる
「エリ。隠れんぼはお終いだ。出てきなさい」
さっきの追手とは違う、威圧のある声
エリは大きく体を震わせた
「知らない人を巻き込むのは辞めなさい」
泣きそうな顔をするエリちゃんにAは笑う
パーカーのフードを深くかぶせ、頭に手を置いた
『これ、預かっとってくれる？』
エ「…うん…？」
スローが来るまで、どうにか時間を稼がんと…
腰にある捕縛器を首に巻き、ゴミ捨て場の裏から出た
「……？…」
『エリちゃんの保護者の方ですか？』
「…えぇ。急に飛び出してしまって、探してたんです。貴女が見つけてくれたんですね」
『1人で女の子が歩いてるの危ないと思ったので…。保護させて貰いました』
「ありがとうございます。では、もう帰らないといけないので…」
ペストマスクを付けた男は近づいて来た
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 137人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻里 - どう、進展していくのかとても楽しみです。(語彙力なくて御免なさい。)更新、頑張って下さい。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 面白いです。上鳴君との絡みをもっと見たいです！更新頑張ってください！ (2019年5月28日 20時) (レス) id: dc71ed74e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：源 | 作成日時：2019年5月12日 22時
