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『ちょっと待って下さい』
「…何ですか？」
『エリちゃん、怪我してるので病院に連れて行った方が良いかと思いますが』
「そうですか。帰って手当てしますので大丈夫です。エリはお転婆なんで、直ぐに怪我するんですよ」
『しかし、』
「何だよ…ヒーロー気取りか？」
食い下がれば、急変した男の態度
…まずい…
『いえ、すいません。出過ぎたことでした。…ただ、エリちゃんの友達として心配しただけで……』
駄目だ、ここで大事に出来ない…皆の計画が狂ってしまう……
1人じゃ何も出来ない事態に拳を強く握りしめた
「……そうですか。……エリ、来なさい」
冷たい雰囲気に地を這うような声
ゴミ捨て場の後から静かに出てきたエリ
『…エリちゃん…っ』
エリはAの足元まで来て、腕を掴んだ
「あの人も待ってるぞ。さぁ、帰ろう。お礼言いなさい」
男は手袋を外す素振りを見せる
エ「っ！」
ビクついたエリはAの顔を見上げた
Aは眉を寄せ、しゃがむ
『…帰るの？』
震えながら小さく頷く
『ママもエリちゃんも必ず助けるから。それまで頑張れる？』
エ「……っ…」
『ママにもよろしく』
エリにしか聞こえない小さな声で呟く
『じゃ、このパーカーあげるね。ちゃんと手当てしてもらうんだよ』
今度は男にも聞こえるように大きめの声で話し、エリの頭を撫でた
「エリ」
再度名を呼ばれたエリは、弾かれたように走って男の元へ戻った
「では、失礼します」
エリの手を引いた男は暗闇の中へと消えて行った
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麻里 - どう、進展していくのかとても楽しみです。(語彙力なくて御免なさい。)更新、頑張って下さい。 (2019年8月9日 21時) (
レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 面白いです。上鳴君との絡みをもっと見たいです！更新頑張ってください！ (2019年5月28日 20時) (レス) id: dc71ed74e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源 | 作成日時：2019年5月12日 22時
