EP68 ページ23
「もちろん、どういう形であれ人を傷つけることは良くないことです。でも、もし私が嶋田さんと同じ状況に陥った時…私も、あの人と同じようなことを考えてしまうかもしれない」
恋って怖いですよねと泣きそうな顔で言った。
確かにそうかもしれない。
今日起きたことを自分に置き換えてみたら…
現に俺も、さっき国木田を抱えて走る氷浦を見てどうしようもない嫉妬心に我を忘れそうになっていた。
「うまくいかないなー…」
遠い目をして彼女は言う。
まるで何度もこのような事を経験しているように。
「A！！」
突然勢いよく保健室の扉が開く。
話を聞きつけて東雲が来てくれたようだ。
「鈴香さん…」
「A、大丈夫？何もされてない？」
「はい。みんなが助けてくれたから」
実の妹ということもあり、相当心配していたらしい。
額には汗が滴り、肩で息をしている。
そんな姿さえ美しいと思ってしまうのは、それほど彼女の美貌が魅力的だからだろうか。
鬼道から送られたあの写真は東雲なのか…？
妹を大切に思う模範的な少女にしか見えないけどな。
余計なことばかりが頭を過る。
「A…！」
「氷浦くん、遅かったね」
野坂が皮肉っぽく氷浦を笑うが、彼はそれどころではないようだ。
すぐに国木田のもとへ駆け寄り、思ったより塞ぎ込んでいない様子を見て胸をなでおろした。
「東雲鈴香だな。少し話があるんだが…いいか？」
「誰？」
「鬼道だ、俺の中学の同級生さ。変に構えなくていい」
東雲はじっと鬼道の目を見つめ…というより、睨みつけ、国木田の頭を優しく撫でて立ち上がった。
話に応じてくれるということだろうか。
鬼道と俺はアイコンタクトを取り、野坂と灰崎も連れて保健室を後にした。
「氷浦、国木田を…支えてやってくれ」
「…はい」
2人が両想いだとわかった以上、俺は国木田の背中を押そう。
国木田が幸せなら、俺はそれで…
そう思い込むので今は精一杯だ。
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さきこ(プロフ) - カミカさん» ありがとうございます！がんばります〜(*´-`) (2018年11月25日 19時) (
レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
カミカ - これからも続けれるように頑張ってください！楽しみにしてます！ (2018年11月25日 16時) (レス) id: b42da9a3fb (このIDを非表示/違反報告)
さきこ(プロフ) - 星水さん» わあああありがとうございます！！すごく励みになります…(*´-`)がんばります！！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: b0083ad673 (このIDを非表示/違反報告)
星水 - 続編おめでとうございます！前作からずっと影ながら応援してました、、！ とても面白いです！国木田ちゃんと氷浦くんが仲直りできますように、、！更新頑張ってください！ (2018年11月6日 20時) (レス) id: 3c634cce7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきこ | 作成日時：2018年11月1日 20時
