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ついて行った場所はもう人がほとんど見あたらなかった。
しかし、呪術を使える人を嫁にするなんて変わった人もいたものだ。
あったことある人って誰だろう？
歩いてるとうっすらと獣臭い臭いがした。馬の臭い…？
『…父さん、近くに人いない？馬の臭いする』
父さんが振り返って足を止める。俯いて顔を合わせてくれない。
『父さん？ …っい゛っっ…！？』
刹那、後ろから腕を掴まれる感触がして地面に叩きつけられる。
両腕が捻りあげられて背中に乗られ全く動けない。
何これ。誰？痛い。どうして？
「…ごめん。A……」
父さんの掠れた声に頭が真っ白になった。
「ご苦労様。ここからは俺たちの仕事やから。もう戻ってええよ？」
足音がたくさん聞こえて周りを人が取り囲んでいく。
「…っ。Aは、、娘はただの村娘として育ててきました。今まで呪術なんて使ったことはありません。 だからっ！」
「うん。その話は散々聞いた。
でも匿った事に変わりはないやろ？けどまあ報告したから罰則はなしって事で落ち着いた。
これ以上もこれ以下もない」
一つの足音が次第に去っていく。
『待ってッッ！父さん！行かないで。お願い！行かないでっ！！』
身体を捻るようにして暴れても起き上がれない。
やだ。待って。お願いだから。死にたくない。
『離して！お願い、離してよっ…！』
怖くてポロポロ涙が溢れる。
首根っこを掴まれて無理矢理引き起こされると耳を強く引っ叩かれた。
脳が強く揺さぶられて目の前がひどく歪んだ。
何も見えなくなった。
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年1月18日 0時) (
レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - タイプ過ぎるよ(・_・)← よかったら宣伝良いですか？ (2020年1月7日 19時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2019年12月27日 19時
