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世話が終われば馬を預けて数十人の子供らと散策しに出かける。
多分私が最年長であっちこっちに勝手に行かないようにおもりをするのでてんやわんやだ。
「おねーちゃん！あそこだよぅ。とっても綺麗なね、美人さんがいるの！」
はいはい、と手を引かれながら行くと物凄い人だかりがあった。
…人が多すぎるのはなぁ。てっきり派手な装飾品を売りにした武器商人か何かだと思ってた。
市場では武具を見る人はあまりいないから人は少ないと思ったのに。予想は外れたらしい。
「抱っこ！抱っこして！」
「肩車！早く早く！！」
『こら。危ないでしょ？あんまりじろじろ見るのも失礼でしょ。お団子、買ってあげるから移動しよ？』
「やぁーだぁ！！」
右手左手、ぐいぐいと引っ張られて人混みの中を進む。
子供の好奇心って恐ろしい…
パッと目の前が開けば装飾のついたたくさんの馬たちの姿。
村の馬より一回りも二回りも大きい、筋肉がついてがたいがいい。
そこには桜の紋章をつけた兵士。
背筋にぞっとした悪寒が走った。
「そんな見ても面白いもん、ないよ？調査で巡回してるだけなんに普通にしてーや！」
真紅の髪色の少年。
数年ぶりに見る皇族と兵士…
「きれぇ〜…！」
子供たちが目を奪われているのは、馬なのか、兵士なのか、それともあの少年になのか。
「ん？元気な子やね！でも、お仕事抜けてきたん？親に迷惑かけたらあかんよ。
そこの、付き添いのおねーさんもお疲れさん！」
…頬の筋肉がぎこちなくしか動かなかった。
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ひより(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2020年1月18日 0時) (
レス) id: 4f83e9d9b1 (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - タイプ過ぎるよ(・_・)← よかったら宣伝良いですか？ (2020年1月7日 19時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩葉 | 作成日時：2019年12月27日 19時
