【24】 ページ24
お母さんが言ってたように
昔から慧くんの両親が忙しくて家にいないときには
うちの家でご飯を食べることが多くて。
慧くんはあまり話そうとしないけど……
中学に上がった頃からあまり家に帰ってこなくなったらしく
中学校の頃は頻繁にうちに来ていたよね。
ここ1年くらいは私が受験生だったし、慧くんは高校に入って友達とかと楽しくやってるのか
なかなか一緒に食事をすることはなかったんだけど
今日の慧くんを見て
やっぱり、慧くんと一緒にいたい、って気持ちが膨らむ。
.
.
.
高校生になってから
ちょこちょこお弁当作りは手伝っていたけど
おかず1つ2つくらい。
昨日の夜に思いついて
今日のお弁当は全部一人で作ってみた。
自分のお弁当と、家に余っているお父さんのお弁当箱におかずとたっぷりの白米を詰めて、出来上がり。
「慧くん…喜んでくれるかな?」
制服を着て、
よし、と少し気合を入れて
いつもよりウキウキしながら玄関を開けたんだ。
「…あ」
慧くんの家の前
まさにインターフォンを押そうとしてる
小夜先輩の姿。
私の顔を、チラリと見たあと
何事もなかったかのようにインターフォンに向かって話しかける。
小夜「慧?迎えに来てみた!」
その姿に、いたたまれなくなって
足早に駅に向かう。
早足で駅に向かう途中
さっきの小夜先輩の姿が頭から離れなくて。
短めのスカートから覗く白くて細い足
メイクもしているのか、くるんと上がった睫毛に
大きな瞳。
……どこを取っても、敵うわけないじゃん
87人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nimo(プロフ) - 月夜見(つくよみ)さん» コメントありがとうございます!同じ人が大好きな仲間としてこれからも全力応援しましょう!更新頑張ります(・∀・)! (2021年9月16日 9時) (レス) id: 36636983cf (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(つくよみ) - 初めまして!私も伊野ちゃんが好きな人間です!主さんの書かれていらっしゃるこの小説、迚大好きです!これからも更新頑張って下さい!!応援してます! (2021年9月14日 16時) (レス) id: d122e2db49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nimo | 作成日時:2021年8月13日 20時