無きにしも非ず -JN-【BTS】

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目を覚ませばお互いがお互いのベッドで寝ていて


夜中の出来事が本当か夢か分からないくらい


会社に戻る道中も、先輩はいつもと何も変わらなくて


するのはお互い仕事の事だけ


やっぱり…夢…だったんだろう…と思う他なかった


お昼からお互い仕事戻れば、もう会話する事もなく


ジヨンと食事して帰る事にしていると


SJ「ソクジン先輩、ご飯食べて帰りませんか？」


スジンちゃんの甘い声が聞こえてきた


『今日はごめん、用事あるから』


先輩は爽やかに断るとホソクさん達と帰って行き


スジンちゃんは明らかに機嫌悪くなってブツブツ文句を言いながら居なくなった


JY「あれがスジンの素な訳か」


「だね…女は怖い生き物だわ」


JY「よし、私らも帰るか！」


少し寄り道しながら他愛ない話して、お互いマートで買い物


JY「そういえばA、なんで飲み会で料理できないとか言ったの？」


「別にアピールする人もいないのに、出来る女主張しなくてもいいでしょ？それに…私そういうの苦手」


JY「本当、Aはドライだわ！あー、Aが男だったらなー」


「私が男だったらジヨンと付き合ってたわ！」


こんな話笑ってできるジヨンがそばにいてくれる事に感謝しなきゃな…なんて思っていると


JY「ねぇ、気のせいならごめんね…Aってソクジン先輩の事…」


「え？なんで？」


JY「出張から戻ってきてから、なんか先輩の事見てるから」


ジヨンに言われてハッとする


そんな無意識に見てしまっていたのだろうか？


「いや、実はさ…出張の時同じ部屋に泊まる事になったんだけど…」


これを言えばジヨンの反応は分かりきったものだけど


予想外に冷静だったジヨンは


JY「でも何もなかったんでしょ？」


エコバッグに買ったものを詰めながら言ってきた


「うん…」


JY「ちょっと期待した？」


「いや、それはない…けど…キス…したかも」


JY「かもって何よ？」


「夢かも…」


私の答えに物凄い溜め息をついたジヨン


JY「A、そろそろ彼氏作りな！ドラマで頭おかしくなってる！」


「だよね…」







お店から出てジヨンと別れるとタイミングよく携帯が鳴った


「あ、お疲れ様です…どうかしましたか？」


電話の相手はソクジン先輩


「いや、もうすぐ家です…え？どういう…先輩？先輩？…切れた」


もう帰ってる？って聞かれたかと思えば、じゃあ待ってるって言って一方的に切れてしまった






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