足駄をはいて首ったけ【SVT】短編 (ページ3)

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DK『ヒョンありがとうございます！僕はバニララテ』

『アア2つ』

DH『出来たらAに持っていかせるよ』

いつもと変わらずにサクッと支払いを済ませて

奥のテーブルに座った

「お待たせしました」

DK『ヌナありがとう』

ドギョムくんの超絶スマイルに少し照れながら

ジフンの前にアイスアメリカーノを2つ置くと

『何時まで？』

「何が？」

『アルバ、何時に上がれるの？』

少し不機嫌なジフンと目が合う

「今日は6時までだけど？」

『分かった』

まだ3時過ぎなのになんでそんな事聞いてくるんだろ？

なんて思いながら仕事をしていると1時間位してジフンたちは帰っていった

DH『ジフンくん持って帰るなら言ってくれればいいのにね』

「え？」

DH『氷溶けちゃってるじゃん？俺はてっきりAの分って思ってたのにな』

残念そうに言うドンヘさんに笑いながら接客をしていると

DH『本当、可愛くない！』

ドンヘさんは口を尖らせて奥に引っ込んでしまった

ドンヘさんが休憩に入ると途端に暇になるのがいつもの事

「このまま上がりかなー」

なんて呟きながらパンを並べていると

『アア1つ』

数時間前に帰っていったジフンがまたコーヒーを買いにきた

「また飲むの？」

『悪ぃかよ、売り上げ協力してんのに』

「ありがとうございまーす」

支払いを済ませて私からコーヒーを受け取ったジフンはそのまま店から出ていった

DH『A、そろそろ上がりだよね』

欠伸しながら戻ってきたドンヘさんは外を見るとクククッと笑う

DH『美味しくないだろうな』

「何がですか？」

DH『ジフンくんのコーヒー』

指さした先を見ればジフンがコーヒーを飲みながら立っていた

「さっきまた買いにきたんですよ」

DH『お迎えならお店にいればよかったのに、可愛くないと思ってたけどめちゃくちゃ可愛いね！上がっていいよ！』

何故かご機嫌になったドンヘさんから思い切り背中を叩かれてアルバが終われば

『帰れんの？』

ジフンが疲れた顔して聞いてきた

「疲れてるんじゃないの？」

『別に』

どう見ても疲れた顔してるのに…待ってた…のだろうか？

「帰る…けど、ジフンどうするの？」

『俺も帰る』

「どこに？」

『Aの家』

「うん…」

私が歩き出すとやっぱり少し後ろを着いてくるジフン

学生の頃から私の隣を歩いた事はない

いつも少し後ろ

この微妙な距離は、私とジフンの心の距離の表れだと思う

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