足駄をはいて首ったけ【SVT】短編 (ページ2)

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ジフンとは今でもいい友達関係が続いている

私の判断が正しかったのかもしれない

ジフンの好みにとことん反してきたし

アイドルになるために頑張っているのを知っていたから

ジフンとどうこうなろうなんて考えもしなかった

ただ静かに片想いして、ジフンのデビューと共に終わらせた

恋に恋していただけかもしれない

本当に好きだったら…ジフンがアイドルだろうが関係なかったと思うし

もっと努力して可愛くしていたと思う

そんな事を考えると…私はまだ本気で誰かを好きになった事がないのかもしれない

家に着くとジフンはソファーに寝転んで

私は着替えてキッチンに立つ

ド○○キなんてなくて…本当私の心臓どうしちゃったんだろう

イジフンが家にいるというのに

「できたよー」

『サンキュ』

ボウルいっぱいのビビンバを向かい合って食べるのも

何度目か忘れるくらい

それくらいジフンは私の家に来ている

なのに…なぜ私は普通でいられるのか？

『本当、おばさんが作るのと一緒だな』

こっちにきて宿舎生活だったジフンは

よく家に来ていて、オンマとも仲がいい

「だってナムルとかオンマが作ったやつだもん」

『たしかに』

ジフンはオンマのおかずが大好きだったから

たまに恋しくなるんだと思う

『お前どうすんの？大学院行くの？』

口いっぱいにご飯を頬張りながら聞いてくるジフン

「そのつもり」

『そっか』

なんでいきなりそんな事聞いてきたのか不思議に思っていると

『はぁー！満足！』

ジフンは嬉しそうに笑ってコーラを飲んだ

『簡単に男家に入れたりすんなよ？ちゃんと鍵閉めるんだぞ？』

帰る時に必ず言うこの言葉も

普通ならトキメクものなんだろうけど

私には家族からの言葉にしか聞こえない

「やっぱり私…なんかおかしいですかね？」

DH『なんかあった？どっか具合悪いとか？』

ドンヘさんに自分のおかしさを話していると

DH『Aって今まで彼氏できたこと…』

「ない…です」

溜め息をつかれてしまった

DH『でも好きでしょ？ジフンくんの事』

「まぁ…どちらかと言えば好きですね」

DH『まぁ…って…きっとジフンくんからこうやって頭ポンポンされて覗き込まれたらドキッとすると思うよ？』

ドンヘさんから頭ポンポンされて赤面していると

『注文いいですか？』

ジフンがメンバーとやってきた

DH『久しぶりだね！いつもの席空いてるよ』

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