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「社長も本部長も…おかしいですよ…」
『なぁ分かってんの?お前のクビなんてどうにでもなるし、なんならお前の親父さんだって簡単に無職にできるんだけど?』
「な!な!それって脅迫じゃないですか!」
『だから折れろっつってんだろ?今からナムジュン呼ぶから待ってろ』
物凄い事をサラッと言って出ていったユンギさんを見て言葉がでなかった
JN『Aちゃん…君にしか頼めないんだ…』
「…分かり…ました…1年ですよね?清く正しく、健全な交際ですよね…」
ソファーで項垂れていると、ユンギさんがナムジュンさんを連れてきた
NJ『社長、とりあえず契約書作ったけど…これでどう?』
ナムジュンさんは法務部のトップで2人とは幼馴染
とても真っ直ぐで真面目な人なのに…契約書?
JN『うん、2人も確認して納得したら印鑑押してね?』
そう言って渡された交際契約書
こんな契約書初めて見る…当たり前だけど
記載されていたのは交際期間や条件だった
週に一度はデートする…とか
そんなものだけど
「あ…の、この6個目のやつは…」
NJ『1年間は同居してもらうから、お互いを知らなきゃでしょ?部屋はもう契約してるし、Aちゃんの部屋の解約手続きも済ませてるから明日引っ越してね?』
ナムジュンさんにサラーっと、かなりサラーっと言われて開いた口が塞がらない
『そこまでする必要ないだろ?』
ユンギさんも抗議するけど、社長もナムジュンさんも全く聞く耳を持たない
最後の方には、私の奨学金の返済は社長が全額出すと書かれていて思わず社長を見ると
JN『巻き込んだから…これくらいしかやってあげられないし、お金あげるって言っても受け取らないでしょ?』
優しく言われて、これ以上何も言えない
完全に追い込まれた私は…
契約書に印鑑を…
押してしまった…
仕事は午前中で上がらせてもらい
帰って引越しの準備をする
「どうしてこうなった?…なんで私?」
そんな言葉ばかり呟いて荷物を整理していると
ユンギさんから電話が掛かってきた
「もしもし?」
『明日、10時に業者が行くらしいから』
「分かりました」
電話だとあまり怖く感じないから不思議だ
そんな事を思っていると
『俺謝るつもりとかねぇから、印鑑押したのはお前だし…ならお前の責任だよな!じゃ』
「は?ちょ…切れたし…」
軽く殺意が芽生えたのは言うまでもなく
一瞬で契約した自分を恨んでしまった
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はな(プロフ) - KBさん» KB様、コメントありがとうございます。今でもこうして読んで下さる方がいて嬉しいです。私もこのお話のユンギさん大好きです。(いや、ユンギなら何でもいいんだろ?なんですが) (2021年9月27日 0時) (レス) id: 1f844e58dc (このIDを非表示/違反報告)
KB - とっても面白かったです!素敵なお話ありがとうございました。ユンギさんサイコー( ☆∀☆) (2021年9月26日 16時) (レス) @page50 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
ユカ(プロフ) - そうだったんですね!いつか出来上がるのを楽しみにしています! (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9c1023239d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 有香さん» コメントありがとうございます。今のところ考えてなくて…これの続編とかだと…結婚後とかですよね?短編でその後特集しようかな?と思った事はあるのですが、最近なかなか更新できないでいるので考え中です。 (2020年6月14日 22時) (レス) id: 1f6dba33e1 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続編とかってありますか? (2020年6月12日 13時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年1月15日 19時