運命という絆で３第一章ー璃月編ー【原神】【男主】 (ページ47)

今日:9 hit、昨日:29 hit、合計:19,735 hit

・ページ47

もう一度、「解翠行」に戻った蛍一行はオーナーに石を焼いてみたいから貸してくれと申し出る

「や、焼く！？いけませんよお客さん焼かれたら売り物になりません！」

「じゃあ、買わないでおこう」

蛍の言葉にオーナーは慌てた

せっかく買ってくれそうな客が来たというのに買われなきゃオーナーも困るだろう

オーナーの心理を読み取った蛍の作戦勝ちだ

オーナーは慌てて彼女たちに「話し合いをしましょう」と訴える

「こうしましょう。三つの意志から少しサンプルを削って渡します。今日会ったのも何かの縁ですから。それぐらいはまけておきますよ。」

「安心してくれ。商売のルールはわかっている。良い鉱石だとわかったなら、損をさせるようなことはしない。」

オーナーは店の奥から彫刻刀を持ってきた後、その彫刻刀で「夜泊石」を削る

その削ったものを蛍に渡した後、彼は「番号もつけてあります」と笑顔で告げる

そんな彼とは真逆に蛍たちは難しそうに眉をひそめた

「薄い…。」

「…薄すぎだろ！」

紙や虫の羽よりも薄いサンプルはほとんど色は見えず、むしろ透明に近かった

「ケチ」と唇を尖らす、蛍にリアンが「まあまあ」と宥める

『これ以上言ったら、この店にとって大分損しちゃうだろうし、もともとこのサンプルはオレたちがわがまま言って削って貰ったんだから、これ以上わがまま言えないだろ？』

「でもこんなに薄いと火で焼いたらすぐ灰になっちゃわないか？」