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崖近くの出っ張りに一人の鶴のような暗色の姿をした仙獣が居た
その仙獣は蛍達の近くに降り立ち
「無知なる凡人よ、我が戒めをその身に受けよ!」
そう吼えた仙獣
「戦闘は避けられないか」と身構えていると、彼はこっちに来る気配がない
不思議に思いながら、彼に恐る恐る近づくが、攻撃をしてこない
警戒は緩めず彼に話しかけると
「「城牢山」に侵入し、山の琥珀を破壊し、さらに戒めを受けさせた賊人を勝手に逃すとは。」
「あの賊人どもは、確かに仙威を知らぬかもしれない。だがお前たちがやってきたことは無礼千万。」
仙獣――――――理水畳山真君の言葉にパイモンは悲鳴を上げるが
「理由がある」と言うと、蛍が理水畳山真君に削月築陽真君に見せたものを彼にも見せる
「…「禁忌滅却の札」か、これがまだ世に残っていたとは。」
「禁忌滅却の札」がどういう経緯で作られたか、理水畳山真君は話始めた
彼は蛍達に何があったのかを聞いた、それについてリアンが詳しく簡潔に説明した
リアンの説明を聞いた後、理水畳山真君は信じられないほどの事実を呟いた
「帝君が…暗殺された、だと?」
「しかも、「迎仙儀式」の最中に?!」
「璃月の…いや、この世界の誰がそのようなことを!?待て…帝君を暗殺できる者など、この世にそういるだろう?」
彼は何故、仙人が山野に住むようになったのかを話した
それは全て、人間のためだったのだ
帝君の死を、理水畳山真君は嘆いた
「旅人よ、話は分かった。削月築陽真君が招へいした理由も分かった」
「この山の雑時を処理したら、ほかの仙人たちに会いに行こう」
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作者名:菊春 | 作成日時:2022年8月20日 18時