・ ページ14
ウェンティの後を追って、逃げ込んだ先は酒場だった
「ディルック様、こちらが今週の帳面です。」
「今度の風災、やはり影響が大きい」
「早く収まるといいですね。」
ディルックっと呼ばれた赤い髪の男にこの酒場のバーテンダーであるチャールズはそう言った
呑気(？)に世間話をしている２人は後に人が居ることに気付き振り返ると
この店の常連の詩人が居た
「オーナー、えっと…人が少ないところないかな。」
「二階なら、人が少ないが。」
「しかし、君は吟遊詩人だろう？賑わってる場所の方がいいと思うが。」
彼の疑問にウェンティは笑って、「演奏はまた今度」と言った。
「二階に行くね」と先に二階に上がる階段へ
３人も続いて、ウェンティを追った
木製の螺旋のような階段を上り、二階で身を潜めた
身を潜め、数分立った時、２人組の守衛が酒場に現れる
「ディルック様、泥棒を見かけませんでした？」
「何があったんだ？こんなに人を出して。」
訪ねるディルックに守衛の内の１人が「泥棒の３人が天空のライアーを盗もうとした」と答える
天空のライアーを盗もうとしたことを彼は「珍しい」と声に出した
守衛はディルックの言葉を勘違いで肯定の言葉を言うが、ディルックは「金にならないものを盗むバカがいるなんて」と付け加えた
「ウチの酒蔵を狙った方がまだ儲かると思うが。」
ディルックの言葉に２人は唖然とし、彼は話が逸れたことを思い出し、守衛に伝える
「金髪と緑色と白い男の三人はあっちに行ったようだ。」
「かしこまりました。ディルック様、ありがとうございます！」
西風騎士団の挨拶をし、この場から去っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菊春 | 作成日時：2022年3月8日 12時
