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紫耀くんの口から発された言葉にわたしは何も返すことが出来なかった。






「だって俺、寂しくなったらおいでって言ったから。Aちゃんが来たらそれは寂しい時でしょ?」






そして、続けられた言葉には頷くことしか出来なくて。







「ここに来ない方がAちゃんは幸せってことだし。」






『それはちがうっ、』







確かにほんとにこれでいいのか悩んで辛くて、逃げるようにここに来たのは確かだ。





でも、紫耀くんの作るはちみつショコラがほんとに忘れられなくて…







いや、








違うかな。









『……紫耀くんにっ、会いたくて』







「…ッ、」








自分の変わっていく気持ちに気付いてしまったわたしはもう後戻りは出来なかった。






自分でも気付かないうちに彼に惹かれていたなんて。









『わたし…ッ、』









「Aちゃん、それ以上は言っちゃダメ。」








わたしの言葉を遮るようにして紫耀くんは言った。







「同じ道は通っちゃダメだよ。」








きっと彼は勇太くんのことを言っているのだろう。









『…ッ、ごめん。』






「ううん、」








空気を悪くしたのは完全にわたしだった。









言っていいことと悪いこと、それを言うタイミング、全てが最悪だった。









『これお金。ありがとう。それじゃ、』









まくし立てるようにそう告げて、お金はいらないと言う紫耀くんの言葉も無視して少しだけ開けられていたシャッターをくぐって外に出た。









人に甘えようとしたバツだったのかもしれない。









外はあの日のように雨が降っていた。








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みゅう(プロフ) - 最高です泣いちゃいました(TT)本当に恋してるとき胸がギュゥってするやつになってやばいです(TT) (2019年2月11日 23時) (レス) id: e5fba142e0 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 読ませていただきました(^^)心が暖かくなる素敵なお話でした!ありがとうございます! (2019年1月18日 19時) (レス) id: faf246fb32 (このIDを非表示/違反報告)
べりーちゃん - 素晴らし作品でした。ありがとうございました。 (2018年11月3日 8時) (レス) id: 86a2f67dc6 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ひかるさん» 読んでいただきありがとうございます!廉くんのお話公開中ですのでよろしければぜひ! (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Mt.Wind Bellさん» ぞっこんになっていただけて嬉しいです( ; ; )またはちみつショコラの世界でお会い出来るように、機会があれば番外編などお届けできればなと思っております! (2018年10月28日 0時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るる | 作成日時:2018年9月24日 17時

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