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無事に自分の実技の審査が終わり自分の席に戻ろうとしたその時、



「おい。」


なぜか声をかけられた、なんだろう?


『なんですか?』

「さっきの実技審査見て思ったんだが、
…お前もしかして女か?」

『はい、女ですよ。』

「はあ??!
ここは女人禁制の真選組だぞ!
それに女のお前が来ていい場所じゃない!!」


え、まさか女人禁制だったなんて…
びっくりはしたものの私の頭の中は別のことでいっぱいになっていた。
……女 の お 前 が ?

ブチッ

『…私は私のもつ理由でここにいる。
それに刀なんて人の命を簡単に奪える道具を生半可な気持ちで持ってる訳じゃない。
だからこそ大事な何かをもち戦う人に女も男も関係ないでしょ。』

「なんだと?!」


そういって今にも殴りかかってきそうになった時、


「なんの騒ぎだ。審査中だぞ。」


私達の騒ぎを聞きつけて土方副長がやってきてしまった。


「申し訳ありません。ただ、この場に女がいることに驚いてしまって…」

「女?どういうことだ?
性別の確認は受付で確認しているはずだぞ。」

『え、私通れたんですけど…「すみません!!!」

「来る人全員、男性だと思っていたので確認を怠っていました!!申し訳ありません!!」


「何やってんだ…
一ノ瀬、すまないが真選組の局中法度で女性は入隊できないんだ。」

『待ってください!
私最近江戸に出てきたばっかりで、お金も宿もないんです。
それに私それなりに強いので、役に立てます!』

「そう言われてもな…」

『なら、1つ提案です。
今日集まってる入隊希望者の中で1番強ければ、入隊させてくれませんか。』

「ちょっと待ってください。
それがまかり通ったらこの審査はどうなるんですか!
それに僕だって強い。女なんかに負ける気はこれっぽっちもありません。
土方副長!こいつの案が通るなら、僕が勝った時は一ノ瀬さんにはすみやかに帰ってもらい審査を再開するってことでどうでしょうか!」

「ああもうめんどくせぇな、いいよそれで。2人でやって勝った方の話を聞いてやろう。」

「ありがとうございます!!」

『ありがとうございます。』



入隊審査 という場面で私達は対決することになってしまった。


え、私結構やばい奴になってないか…?

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作者名:時咲 | 作成日時:2021年4月24日 17時

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