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騒がしい朝食が終わり、昨日と同様に各校と試合をしていく。
全国レベルの高校が揃う中、青城は負けもあったが中々良い成績だった。
楽しそうにバレーをするみんなを見て、またやりたいな、なんて柄にもなく思ってしまったのは不可抗力だ。
『あ"ーー、ねっむ......』
外の通路を歩きながら欠伸をする。つい先程、今日の練習が終わったところだ。普通の学校での練習に比べかなりハードだから眠気が一気に襲ってくる。
マネージャーでこんなんだから、選手はもっと大変で疲れただろう。まぁ、そうでもない人も中にはいるが(主に烏野単細胞)。
ぼけーっと考え事をしていると、後ろからクスッと笑い声が聞こえた。
国見 「ふっ、Aさんおっさんみたいですよ」
『げっ、いたの?』
国見 「げってなんですか」
バッと振り向くと、かわいらしい顔で笑っている国見ちゃんがいた。
えぇ、全然いるって気づかなかった。
国見 「お疲れ様です」
『国見ちゃんもお疲れ』
どちらからともなく一緒に歩き出す。
ふと隣を見ると、いつもより眠そうな表情をしている。低燃費な彼にはやはり辛いのだろう。
『やっぱ合宿は大変?』
国見 「まぁ、中学の頃と比べたらだいぶ...」
『熱中症にならない程度に頑張って』
国見 「Aさんも、マネージャーと言えど水分はちゃんととって下さいね」
『珍しく国見ちゃんがまともな事言ってる』
国見 「俺はいつもまともです」
歩きながら談笑していると、目の前にニヤニヤした鉄朗がいた。うん、普通にきもい。
黒尾 「おやおや?仲良く密会ですか?」
『密会じゃねーわばか。日本語勉強してこい』
国見 「......本当に従兄妹ですか?」
『信じたくないけど、本当なんだよ』
黒尾 「お前ら二人して酷いな」
国見ちゃんの鉄朗の扱い、流石としか言いようがないわ。
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「国見クンに関しては、今日会ったばっかだよ?」
「そうですけど」
「扱い酷くない????」
「至って普通です」
「アッ、ソウデスカ」
「(ざまぁねぇな)」
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ティー(プロフ) - こだぬきさん» ありがとうございます!まだまだ【おまけ】のお話が続くので、ぜひぜひ見ていって下さい!!違うハイキュー新作品も考えているので、まだ後になると思いますが待っていただけるとありがたいです(^^) (2020年1月6日 0時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
こだぬき(プロフ) - 完結お疲れ様でした!とても楽しく読ませて頂きました!また別の作品も楽しみに待ってます! (2019年12月30日 23時) (レス) id: 2d82e32e86 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - はなくそさん» ありがとうございます。そう言って頂いて嬉しいです(^^) (2019年7月13日 13時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
はなくそ - 国見オチは最高 (2019年7月9日 21時) (レス) id: 6405df4179 (このIDを非表示/違反報告)
ティー(プロフ) - ちさとさん» ありがとうございます!楽しんでいただけるよう頑張ります!! (2019年6月4日 22時) (レス) id: 044bba1da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティー | 作成日時:2019年5月1日 18時