キイロとクロ7 (ページ39)

今日:1 hit、昨日:29 hit、合計:37,452 hit

337 ページ39

「ごめん、避けたりして」

コンビニに向かう道で口を開いたA

「、、、やけになって、ごめん」

きっと彼女は今ぐるぐるぐるぐる頭の中で色んなことを考えてる

頭の中で色々考えるところは僕と似てる

だけどAは考えすぎる、誰も傷つかない方法をいつも探してるから

「、、、でも、気持ちは本当だから」

『二回も振らないでよ』

冗談まじりに言うと、Aは少し顔を赤らめて焦っていた

『わかったから、もういいよ』

「、、、いや、さっきのじゃ、ダメかもしれない、いや、ダメ」

Aは立ち止まり、僕に向かい合って話をした

「、、、海人を好きだった時、すごく辛かったよ。
こんだけずっと一緒にいるのに、絶対に届かなくて。だから、戸惑ってたの」

好きだった、時ね

『、、、うん』

「だけど、廉くんに私みたいな思いもうさせたく無いの。」

『、、でも、僕は今その思いをしてるんだよ』

こうなったら同情してもらおうかなんて、そんなずる賢いことさえ頭に浮かぶ

「、、、」

『誰かしらは、辛いんだよ。しょうがないんだって』

みんなが幸せになれる方法は、きっとない

誰かが幸せなら、誰かは傷つく

『でも、ありがとうね

Aの返事、ちゃんと伝わったよ、ありがとう』

Aの頭の上に手を置いて、ぽんぽんと撫でた

この子が頑張って気持ちを言ってくれたんだ

「ありがとうなんて、そんなの、、、っ」

『でも、Aが廉を好きでも、僕はAのことが好きだよ、大好き、きっとこれからもずっと』

「海人、だから、、っ」

『わかってる、わかってるから
せめて好きでいさしてよ』

「、、、」

『、、ちゃんと自分でなんとかするからさ、ね』

「、、、、、うん、」

彼女は困った様に頷いた

「、、っじゃあ、アイスは、海人が奢ってね」

『えっなんで？なんで振られたのに奢るの？』

「ちょっやめてよ、、！」

『いやおかしいじゃん！A持ちでしょ』

「困らせたの海人じゃん！」

『うわ！うわうわうわぁ～もうなんでこんなこと言う子のこと好きなんだろ』

「だからそれやめてってば、、！」

僕の片思いがいつか両思いになりますように

そう願いながら、また訪れた僕たちらしい時間を、今は楽しもうと、そう考えていた