キイロとクロ7 (ページ33)

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いつもより早く教室に着き、少し遅れてやってきた海人はゆっくりと俺たちが集まる机に近づいてきた

その様子にAはわかりやすく動揺して、避ける様に自分の席へと戻ろうとした

その時、海人はAの腕を取り何かを呟いた

足早にその場から離れるAの異変に前田たちも気がつく

明日香「えっ、Aどうかしたの？」

【、、、】

黙っていると、海人は''廉''と俺の名前を呼んだ

【ん？】

『ちょっと、いい？』

なんて声をかけたから、俺は黙って教室を出た

その後に海人も続く姿に、ジン達は普通じゃないことをきっと察してる

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【なに？】

『、、、俺さ、やっぱ考えたんだけど』

【うん】

『昨日、結局2人を困らせたことに後悔してた』

【、、、】

『けど、やっぱり、今は後悔してない。

ちゃんと俺は、Aに向き合うつもりだよ、中途半端な気持ちじゃないから。

廉の言う通り、正々堂々だからさ。』

少し震えた声とは裏腹に、真っ直ぐに凛々しい表情で見つめる海人に、俺は何も言えず、ただ佇んでいた。

その理由はきっと、何かを決心した様な、堅くて、男らしい海人の表情を見たのは初めてだったからだ。