キイロとクロ7 (ページ32)

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身勝手なこと、突然困らせたこと

どうしてもすぐ謝りたくて、彼女の帰りをずっと待っていた

だけど、Aへの気持ちはもう隠さない、全部を踏まえたって本気だってことを

ちゃんと伝えなくちゃいけないんだ

それなのに、廉と帰ってきたAの様子を見て

廉からの''そっとしといて''の言葉により、僕はただ佇むことしかできなくて、帰ってからも何も動けずにいた

夜中になってもまだ明るい隣の部屋を気にしていたら夜だって全く寝付けなくて

冗談だよって言ったら君の悩みは吹っ飛ぶのだろうか

だけどもうそんなことしてられない、僕を好きじゃなくても、彼女のことを好きな気持ちは絶対ごまかしちゃいけないんだ

それに、なかったことにして後悔したあの日みたいになりたくない

同じことは繰り返さない

そう思いながら次の日、Aが家を出るであろう時間にいつもの場所へ向かうと

先を歩く2人の後ろ姿が見えた

『廉、迎えにきてたんだ』

思わずこぼれた言葉がその場にシーンと響いて

やっぱりもう手遅れなのかもしれないと、痛感した朝だった