キイロとクロ7 (ページ3)

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廉の誕生日以降、なんだか浮かれ気味なA

なんとなく予想はつくけど…

そんなの許せるはずがない、絶対俺の勘は外れてるはずだ

それに、浮かれているのはAだけではなく、甘い匂いが漂い始める街にいる人もそうだ

「お願い、、、一生のお願いなの」

『やだやだ、ぜっっったいやだから！』

「なんで？え、なんで？」

目の前で正座をして手を合わせるA

さっきからずっと一生のお願いをされる

さっきっからってか、何年間も一生のお願いされてるかもしれない

「去年一緒に作ってくれたじゃん」

この子がなんでこんなにお願いしてるかっていうと、もうすぐバレンタインを迎えるからだ

料理なんて、お菓子作りなんて全くできないAが今年も器用な僕の手を使おうと企んでる

『じゃあAちゃん、考えてみて』

ベッドに横になる体を起こして、正座をするAの目の前に座った

「ん？」

『僕が作ったチョコをもらった廉の気持ちは？

殺されんの僕だよね』

「、、、隠す」

『あーほんとこんな彼女で廉が可哀想』

アホなのはわかってるけど、勘もいいし気も遣える女の子なのに、こーゆうとこ本当廉が不憫になる

「なっ！だって本当に作れないんだもん、、、」

『そんなのわかってるよ笑

廉はAからならなんでも嬉しいでしょ

それに』

「なに？」

『Aが作れないのだって向こうも分かってんじゃないの笑、逆に作っていったら怪しまれそう』

「は？」

この発言で、Aの何かが切れる音がして、俺はその後こっ酷く暴言を吐かれた