キイロとクロ7 (ページ14)

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「うう～～～やっぱこの時期だよねえ」

この時期の公園のベンチで食べるアイスは格別だ

『甘い！やっぱもっと爽やか系にすればよかった…』

「早い」

『Aのちょうだい』

「ん」

『うわ、甘い』

「甘いよ笑」

そんなくだらない話をしながらアイスを食べる私たち

「そういえば、片思いの子は？どうなったの？」

『んー。どうも

てか！廉に言ったでしょ！』

「ああ、廉くん知ってるかなって思って笑」

『もー』

口を膨らませて拗ねるカイちゃん、ごめんね笑

「海人がそんな四苦八苦する相手って何者なの」

『ほんとだよ、聞きたいわ、こっちが』

「なにそれ笑」

『あーあ～もう18チャイなのに』

「本当だねえ、まあ、海人の好きなようにしなよ」

『え、好きなようにしていいの？』

ベンチの背もたれに寄りかかって脱力していた彼は、急にむくっと姿勢を正して私の顔を覗き込んだ

「なんで私の許可がいるの笑、いーんだよ笑」

『そっかあ、でも、そうもいかないもんなんだよねえ』

そう言った海人は唇をちょっとだけ噛み締めていて、その横顔は切なげに何かを眺めているようだった

「そう？」

『うん』

「海人のこと拒否する子なんていないでしょ」

『全く…そう言うことじゃないでしょ』

「わかんない、難しい」

私がそう言うと、海人は私の頭をグシャグシャッと乱暴に撫でて、’’Aはいーの、そろそろ帰ろう’'と言いながらぴょんっと立ち上がった