キイロとクロ7 (ページ1)

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目を開けると、すぐ目の前に廉くんの寝顔があった

「うわあっ…」

携帯に表示される時計は20時になっていた

そのまま廉くんの整った顔をじっと見つめると、自分のしたことを思い出し、いてもたってもいられなくなり、顔を手で覆った

「うう…」

【…ふふっ】

寝てるはずの廉くんは目を瞑ったまま、口を緩めて微笑んだ

「廉くん？」

【んー？】

うっすらと目を開けて、私の体を引き寄せて、ぽんぽんと頭を撫でた

「起きてたの」

【うん、Aがなーんかそわそわしとったから起きちゃった】

「…もう」

【んふ、なんでそんな落ち着きないねん】

「え？いや、別に…っ」

【恥ずかしくなっちゃった？初体験してもうて】

「なっ！！！」

彼の予想外の発言に私は思いっきり顔を上げた

そんな彼は私とは正反対に、余裕で不敵な笑みを浮かべている

「もう廉くん嫌い」

【変態やって言うんやろ】

「そう」

【Aも変態やけどね】

「…」

やらかしたことを察したのか、その後の彼は少しだけ必死な言動だった