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廉は僕の気持ちに気づいてたんだ
それでも何も言わないでいた廉を想像したら、胸が苦しくなった
こんなに壊したくない二人なのに、こんなにAという一人の女の子をどうしようもなく好きなんだ
それなのに、廉から出た言葉に僕はびっくりした
正々堂々、かあ
【まぁひとつ言わせてもらうと、きっとお前は俺とAの間に入り込むこともできんで終わるやろうな】
廉はそういうと、歯を出してにかっと笑った
廉はやっぱりかっこいい
僕なんかと違って
いつでもかっこいいんだ
Aが廉を好きになるのも当たり前で、それでも僕はAを好きだから
『奪っちゃうもんね』
自信なんてこれっぽっちもないけど、Aを想う気持ちはきっと負けてないはずなんだ
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作者名：しろくま | 作成日時：2020年7月3日 0時
