蓋をする ページ49
太宰side
私は寝ると云って、ソファに倒れ込んだ。
「はぁ……」
溜息も吐きたくなるだろう。私の愛するAちゃんが別の男のものになってしまったのだから。
Aちゃんの彼氏に怒っているんじゃない。中也と私自身にだ。
中也にAちゃんを任せた事と止めなかった中也に怒りが溢れる。
私は何をやっているのだろう。
勝手にヤキモチ妬いて後悔して、私達は姉弟なのだからこんな気持ち、あってはならないのに。
バレたとしてもきっとAちゃんは今まで通り優しく接してくれる。けれど、それは私にとっては苦しい事で。
彼等はきっと両思いだけど、それに気付いていない。
でも私はそれを気付かせてあげる程、優しくはない。中也、せいぜい悩め。
姉さん。私は姉さんが好きだ。弟の私が好きになってごめんね。
私はこの気持ちに蓋をする。バレないよう、気付かれないよう。
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tubin - コメント見れないんですか? (2022年1月5日 17時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
tubin - ロックを掛けたみたいなのでここでお話させていただきます。 なにか手がかりありましたか? (2022年1月5日 17時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LUCA | 作成日時:2019年3月29日 19時