番外編後半〜バレンタイン〜 ページ45
そういえば、
「なんで、走って来た、の?」
「太宰のところに行ったってエリス嬢に聞いて、……から」
「? 聞こえない」
「会いたかったから……」
耳まで真っ赤……。
「云わせんな!」
「ごめん……。照れないで?」
「て、照れてねェし! ……って、Aも赤くなってンじゃねェか」
「なってない」
「なってるぞ?」
「なってないもん」
あぁ、どうしよう。心臓が破裂しそうだ。
「あ、中也」
「なんだ?」
「これ」
今のタイミングで渡してしまおう。
「チョコレイト。今日、バレンタイン、だから」
鞄からチョコレイトを取り出し渡す。
「あー……だから、太宰のところ行ってたのか」
右手で目元を覆う。と、ハッとして僕のほうを向いた。
「貰っていいのか?」
「貰って欲しくないもの、あげない」
「それもそうか。……有難うな」
(また、赤くなった。可愛い)
中也も昔より、丸くなった気がする。
「ん。感謝せよ」
「何で上からなんだよ」
クシャッと笑うその人が愛おしい。
「中也」
「んだよ」
「手、繋いで?」
僕が云うと、中也は優しく手を差し出した。いつか、自分から手を繋いで欲しいものだ。
中也と恋仲になれる日が来るとは思ってなかった。
こんな幸せな時間が続く事を願って。
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tubin - コメント見れないんですか? (2022年1月5日 17時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
tubin - ロックを掛けたみたいなのでここでお話させていただきます。 なにか手がかりありましたか? (2022年1月5日 17時) (レス) id: f053091504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LUCA | 作成日時:2019年3月29日 19時