愛と優しさ ページ12
｜A｜
ソファに押し倒され、啄むようなキスをされる。
唇を食べるだけのキスがもどかしくて、テヒョンがもっと欲しくなった。
そう、私は何が愛か知らない。
TH｢Aは男は知ってるけど、愛は知らないんだね。俺が愛を教えてあげる。｣
だから、あなたに教わるんだ。知らないことを知るのってなんだか緊張する。
TH｢ちょっと体に力入ってない？緊張してる？大丈夫だよ。｣
そう言って、頭を優しく撫でてくれるあなたはなんて優しいの。
いつも無邪気に笑ってるくせに、結構鋭いのがテヒョン。
頭を撫でながら、また唇が重なる。
私が腕を彼の首にかけたのを合図に舌が絡まるような深いキスになった。
TH｢かわい｣
体がｷｭﾝとした。
そして彼は軽々と私を持ち上げ、寝室へ向かった。
TH｢軽すぎ、ちゃんと食べてる？｣
｢うん、食べてるよ｣
TH｢駄目だな、もっと太らせなきゃ笑笑｣
｢やめてよね笑笑｣
寝室は広くて、大きなベッドがあった。
入って左側はガラス張りになっていて、ソウルの街の煌びやかな夜景が一望できた。
ソウルの光のおかげで電気をつけなくてもなんとなく明るい。
テヒョンは私を優しくベッドに寝かせると、服を脱いだ。
1番に目がいったのは少し、いや、だいぶぷにぷにしているお腹。
TH｢どこ見てんのA。｣
｢いや？お腹プニプニだなって思って｣
TH｢お前の兄貴は腹筋バキバキだもんな｣
｢あーそうだね。でもプニプニのお腹はテヒョンらくして好きだよ。可愛い。｣
TH｢ありがと。でも今他の男のこと考えないで、俺だけ見て、俺のことだけ考えて、俺だけ感じて。｣
何を今更。前から、あなたのことでいっぱいなのに。
それから深いキスをされた。舌が絡まり、唾液が混じり合い、垂れた。
深すぎて底のないキス。吐息が漏れ、お互いに夢中で求め合った。
TH｢何が愛か教えてあげる｣
耳元でそう囁く彼。
彼の手は私の服を脱がし、ブラのホックを慣れた手つきで外した。
TH｢A綺麗だよ。｣
そう言う彼は優しく私の体を愛撫しながらたくさんの跡をつけた。
彼の手が私の胸の中心にくると体がビクンと跳ね、声が少し漏れた。その度彼はニヤッと笑った。
行為が進み、彼の手がスカートにかかった。
TH｢大丈夫？怖くない？｣
驚いた。テオとは違いすぎて。
あいつは自分の欲を満たすために私のことなんか考えないのに、テヒョンは大丈夫か聞いてくれる。
私こんなに幸せでいいの？
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作者名：すかい | 作成日時：2019年7月16日 18時
