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Story 20 ページ20

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『…うん、そうそう。龍我くんちょっとかしこくなったんじゃない?』


「え、ほんと?」


『中3の時因数分解唸りながらやってたじゃん、それがさ、今はすらすら…』




えへへ、やったね!とえくぼをつくって笑う龍我くん。


二年間担当してるから、成長を感じられて嬉しい。


授業が終わって、龍我くんを見送る。


ブースから出口までには、学校であった話とか、早く春休みが来て欲しい!とか、目まぐるしく変わる龍我くんの話を聞く。




「じゃあ、先生またね!…あれ、宿題どこだっけ」


『メモしなかったの?』


「うん、すっかり忘れてた!」




ちょっと待ってね、と付箋に宿題のページをメモしていく。


え!多い!って文句を言ってる龍我くんはスルーして。




「こんにちはー」




声のした方を見ると、作間くんの姿。


手を止めて、作間くんにこんにちは、と返す。




『龍我くん、ここね。ちゃんとやってくるんだよ』


「…はーい、先生さよならー」




不服そうな龍我くんの背中が見えなくなったのを確認して、5番ブースに戻る。




『作間くん、こんにちは』


「こんにちは」




うーん、龍我くんととてもじゃないけど同い年には見えない。


龍我くん背は高いけど、なんか幼いし。




「さっきの子、一年生ですか?」


『うん、そうだよ。龍我くん、中3の時から担当なの。だから高校生っていう実感わかないんだよね…もう二年生になるのに』




ま、龍我くんの話はいっか、と英語の教科書を開く。




「先生、ちょっとお願い言ってもいいですか?」




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アオ(プロフ) - さつきさん» ありがとうございます!もうちょっと甘めのシーンを詰め込みたかったのですが最後で無理やり入れました(笑) (2019年3月23日 21時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 最後の最後に、最強のキュンキュンをありがとうございました!!! (2019年3月23日 20時) (レス) id: db2720f2e4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - きてぃさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします〜〜!! (2019年3月13日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)
きてぃ(プロフ) - やばいです、盛大にキュン死してます、大好きですこの作品!!頑張ってください!! (2019年3月12日 12時) (レス) id: 5a9c94661d (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - もちさん» わ〜!早速コメントありがとうございます!!はじこいすてきですよね〜!!作間くんにゆりゆりばりに頑張っていただきましょう……! (2019年3月11日 1時) (レス) id: 9c6ea69461 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...  
作成日時:2019年3月10日 22時

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