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雅「祐奈っ♪」
祐「あ！お疲れ様。行こっか」
雅「え？もういいの？」
祐「うん。あ、雅紀何か飲みたい？」
雅「ううん、いいや。帰ろ」
祐奈の飲んでいたカップを戻しに行って、コートを着た祐奈と店を出る。
祐「さむいねぇ〜」
雅「ね〜。手袋忘れたのまじでミス」
祐「片方履く？」
雅「祐奈の小さくて入んないよ(笑)破いちゃう(笑)」
祐「じゃあダメ(笑)」
なんてことない話をしながら手を繋いで帰る家までの道。
ピンと張り詰めた空気が包む空は、黒というよりも藍色。
星は…見えないけど(笑)
.
雅「残業だったの？」
祐「ううん」
雅「そうなの？遅かったね」
祐「うん。ちょっとね」
…なんだろ？
なんか祐奈がニヤニヤしてる。
ほくほく白い息を出しながら嬉しそ〜にしてる。
.
祐「ねぇ」
.
タンッと軽くジャンプしたと思ったら、手を繋いだまま僕の前に立ち止まる。
さっき雑誌を読みながら俯いていた横顔はちょっとセクシーで大人だったのに
こういうところは子供っぽくて可愛いから。
どっちも好きで困っちゃうよね。
雅「フフ、なぁに？」
祐「あのね」
雅「ん？」
祐「今からすごいこと言うね」
雅「すごいこと？」
祐「うん。すごいこと」
雅「え、なになに」
祐「予想してみて」
雅「え？！…えぇ〜…なんだろ」
ニコニコが止まらない顔を眺めていたら何にも頭が回らない。
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作者名：ぽろ
| 作成日時：2016年9月28日 3時
