僕の大事な大事な宝物 4【Masaki.A】 (ページ21)

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155...Side You ページ21

Side You

ば「知ってるわよ」

「え？」

ば「一緒にいてくれたって」

「…？」

ば「お葬式の時も、ずっといてくれた子でしょ。ばーばも覚えてる。」

「…うん」

ば「ばーばはね、幸せよ？」

「ん？」

ば「雅紀とAが幸せそうにしてるのが、一番幸せ。」

あ…

―――“Aが思いっきり笑って楽しそうにしてるのが、まぁは一番幸せ”

いつか、私が翔ちゃんのことで泣いた時にまぁくんが言ってくれた言葉と一緒だ。

私の周りには、こうやって…

私の幸せを願って、私の幸せが自分の幸せって言ってくれる人がたくさんいるんだって。

思わぬところで実感する。

ば「だから今日は、その第一弾ね」

「第一弾？」

ば「第一弾が雅紀。第二弾はA。」

第二弾はいつなのかしらねぇ～ってまたニヤニヤするばーばは、孫の私から見ても綺麗だし可愛い。

いつかなぁ？なんて言ってみたけど。

その相手は翔ちゃんがいいな、とは言わなかった。

…なんか、照れくさくて。

もちろん、心からそう願ってるし、それ以外…考えたくもないんだけどね。

・・・・・

*『まもなくお式が始まりますので、参列者の方はご着席ください』

じーじとばーばと、パパの方のおばあちゃんと。

並んで座る。

…祐ちゃん、綺麗だった。

もう言葉が出ないほど。

こんなに輝いている女の人を見たことが無いって言うくらい。

.

.

『祐ちゃん、綺麗』

祐『ありがと。Aも可愛いよ？やっぱり似合うこのワンピ』

『そう？』

祐『櫻井さん喜んでたでしょ(笑)』

『うん…いつもの過保護が5割増しくらい(笑)』

祐『アハハ(笑)』

『まぁくんきっと泣いちゃうよ。祐ちゃん見たら』

祐『フフ…そうかな？』

『うん。絶対。だって素敵だし…綺麗すぎるもん』

祐『フフ……Aも』

『ん？』

祐『Aの番がくるよ。きっとそんな遠くないうちに』

『…そう、かな…』

祐『そうだよ？気付いたらその時が来ちゃうよ？』

『…だといいな』

祐『大丈夫』

『え？』

祐『今Aの頭の中にある夢、絶対叶うから』

『…ほんと？』

祐『ほんと。だって…』

.

.

“私の夢、叶ったもん”

そういう祐ちゃんは本当に…お姫様みたいだった。