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次の日。
新しい教室で初めましてのクラスメイトと先生たちで凄い神経を使った気がする。
勉強も初っ端、中学とはレベルが違ってノートをとるのに必死で。
昨日の、あの感情を忘れてた。
?『あ〜〜、ほんまにこのクラスがよかった〜』
聞きなれない関西弁に帰りの支度をしていた顔をあげると、私の前の席の男の子と話す人。
確か、昨日、クラス間違えた人だ。
昨日は少し遠目からだったけど、今日は距離が近い。
うそ・・・
すっごいタイプ・・・
あまりにも見とれすぎて、私の視線に気づいた彼と目が合う。
我に返った私は内心慌てながらも、彼がにこっと微笑んでくれて、つられて笑顔に。
?『あ!そうや!』
彼が少し大きな声をあげると、話していた男の子が " なんだよ " なんて耳を塞ぐ仕草をしながら、
?『俺さ、お前の後ろの席の子に聞きたいことあったんや』
彼の声を帰り支度を再開しながら聞いていると思わずまた顔を上げてしまった。
次は私の目の前にいる彼。
?『あのさ!バスケ部のマネにならへん?』
え?
待って?
この人はいきなり私になにを、
『ってごめんごめん。俺、誰?って感じやんな(笑)隣のクラスの 吉野 晃一 です。よろしくしてな!』
くっきりした二重をふにゃっと細めると、急に握手を求められ反射的にその手に自分の手を合わせた。
晃『ってことで、今日、見学来てや!』
「え、、あ、あのっ、なんで私?」
だって、私よりしっかりしてそうな女の子っていっぱいいるし・・・
晃『俺がだいっすきな漫画に出てくるマネにそっくりやねん!』
「ほ、ほお?」
晃『念願の部活の強いこの高校で、だいすきなバスケを、だいすきな漫画と同じようにできたら最高やと思わへん!?』
机にダンっと手をついて熱弁する彼に、座っていた私は思わず仰け反る。
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作者名:チャイ x他1人 | 作成日時:2018年4月1日 23時