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黒の彼 ページ20

風邪をひいた。



梅雨の影響か、
気温差の影響かはわからないけど


今回は
いつもみたいに
喉が痛くて、鼻水がズルズル。


それに加えて頭が痛い。



熱は幸いにもないものの
朝からぼーっとして。



今日が休みで良かったと
つくづく思った。



なんて考えてたら
家のインターホンが鳴る。



ピンポーン



風邪を引いたことを聞きつけた
晃一が看病しに来てくれたのだ。



急いで玄関へむかい、
ドアを開けると





『なんや、思ったより
 元気そうやな。』




なんて、息を切らしながら言う彼。



急いできてくれたことが見ただけでわかる。




玄関でギュッと抱きつくと
慌てたように私を抱きしめ返して



『ほら、中入らな。
 なんも看病できへんで?』



なんて、優しい声。



うん。と頷き、家の中へ。



ベッドへ腰を下ろすと
彼は買ってきたものを机へと並べる。



『熱はないって言っとったから
 とりあえず、食べもんだけ。
 Aのすきなプリンも買ってきたで〜』



楽しそうに話してる彼の顔に
胸がドキッとして惹きこまれた。




無意識に彼の頭を撫でると



普通逆ちゃう?なんて戯けて



私の頭をワシャワシャなで、

寝るように促す。




『今日は、ずっとここにおるから
 ひとまずちゃんと治して?
 そうやないと、ちゅーできへん。』




「……風邪、うつっちゃうもんね…」





少しさみしい気持ちが
言葉を発した時に出てしまった。



『ちゃうで?
 別にうつるのはええねん。
 そうやなくて、ちゅーしたら
 我慢できなくなってまうやん。』



そう呟いて私の頭を撫でると、
フワッと笑った。




まっすぐ向かってくる彼の言葉に
私も思わず笑みを溢す。




「ど直球な事いいますね、晃一くん。」




『アホっ。Aの目がうるうるで
 今でも結構限界やから。はよ寝て。
 そんで、はよ元気なって。
 そしたら明日は1日ずーっと
 イチャイチャし放題やろ?』




イタズラに笑う彼の姿と
落ち着く声を聞きながら
私は夢の世界へ。




fin.

青の彼→←緑の彼



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設定タグ:超特急 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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チャイ(プロフ) - 弥空さん» そう言っていただけて、嬉しいです。本当に、リクエストありがとうございました!! (2016年6月3日 8時) (レス) id: a9ca310c42 (このIDを非表示/違反報告)
弥空(プロフ) - ありがとうございました!とっても良かったです! (2016年6月3日 6時) (レス) id: 156dac7b94 (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 弥空さん» リョウガさんが、先生!なるほど!一生懸命書かせていただきます!! (2016年6月3日 0時) (レス) id: a9ca310c42 (このIDを非表示/違反報告)
弥空(プロフ) - リョウガさんが教師で生徒との秘密の恋をするという話が読みたいです! (2016年6月2日 23時) (レス) id: 156dac7b94 (このIDを非表示/違反報告)
チャイ(プロフ) - 弥空さん» リクエストありがとうござます。どのような感じとかありますでしょうか?もしございましたら、教えてください! (2016年6月2日 21時) (レス) id: a9ca310c42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チャイ | 作成日時:2016年5月30日 21時

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