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「これのせいでハンソルの能力が使えないんだ」
顔を顰めるスングァンくんはジュンくんに視線を投げ掛けた。
「ヒョンは解除の仕方知らない？」
「…ごめん。僕はそういうのノータッチだったから」
「…そんなぁ」
自分のことのように肩を落とすスングァンくんに、ハンソルくんが苦笑する。
「本部に戻ればきっとジフニヒョンが解除してくれるよ」
ハンソルくんの言葉に、そうだね…。とスングァンくんが頷く。
その為にも早く帰ろうか、というムードの中私達に近付いてくる足音が一つ。
「わ〜こりゃ派手にやったねぇ」
「シュラン！！」
崩れた建物を横目に飄々と、軽い足取りで私達に近付いきたシュランさんに、思わずミョンホくんが声を上げていた。
「お、ミョンホ良かった〜無事…とは言い難いみたいだけど、生きてて！Aもウォヌもスニョンも」
てか、なんか人増えた？と笑うシュランさんをジュンくんがじっと見つめている。
「ジュンくん？」
「…あの人…」
「シュランさんがどうかした？」
ジュンくんは何かを言いかけ数秒考え込んでから、ううん…。と首を横に振っていた。
「シュラン…今まで何してたの」
「うーん、色々？探し物とかさ」
「…それで、探し物は見つかった？」
「残念ながら見つからなかったんだ。まぁ、でも収穫はあったから良し、かな」
そんな会話をするシュランさんとミョンホくんを見て、ミンギュくんがそそくさと私の隣にやってきては小突いてくる。
「あの綺麗な人、誰？」
「ミョンホくんの昔の仕事仲間だよ」
「へぇ…羨ましい」
緩みきった表情でシュランさんを見てるミンギュくんに呆れたような笑いが零れた。
確かにシュランさん美人なんだよなぁ。
「(だけど…、どうしてだろう)」
シュランさんが…誰かに似てる気がするのは？
違和感を拭えずにいると、A！とぎょっとしたようなジュンくんの声が聞こえ、それと同時にポタポタッと赤いものが垂れ、地面に斑点を作っていくのが見える。
「あ…鼻血？」
もしかして、これ…以前のチャンくんの時と同じ現象？
あの一回能力を使ったぐらいでバテたの？
まさか…と思っていると、今度は視界が揺れ始める。
「あ、あれ…う、そ」
「…Aっ！」
隣にいたジュンくんが泣きそうな顔で私の身体を支える。
あぁ…違う。
私、ジュンくんにそんな顔をさせたかった訳じゃないのに…。
ダメだなぁ。と呟きながら、私の意識はそこで途絶えた。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
