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ソクジン side
「おっと、2人まとめて確保とか幸先良くない?やっぱり俺って凄い」
宙に浮く鏡。
鏡の中に捕らえた2人の男の姿に満足気に笑う。
褒めてくれる人がいないから自分で自分を褒めていると、何故か虚しい気持ちになる。
まぁ、いつもそんな感じだから慣れてるけど。
「我ながら自分の能力が恐ろしいわぁ…」
鏡は自分の弱い心を写し出す。
鏡の中に吸い込まれた人間は、その自分の弱い心と対面しなくてはいけない。
そうやって永遠にトラウマを写す鏡の世界を彷徨うか、それとも…。
「(自力で脱出、は無理かな)」
それは不可能に近い。
誰かが引っ張りだしてくれれば、また別の話しだけど。
俺はそんな事を思いながらうきうきとした足取りで次の獲物を狙いに行く。
「さーて、次は誰にしようかな」
ーーー
スンチョル side
「ジフン、みんなの居場所はわかる?」
「ちょっと待って」
本部が異常事態に包まれていたのはモニタールームにいた俺達も嫌でも気付いていた。
爆発の影響で電力が落ちてしまったが、非常用電力でなんとか稼働しているパソコンのキーボードを忙しなく叩くジフンは、今までになく集中をしているようだった。
「あぁくそ…」
「ジフン?」
悔しげな声を洩らすジフンの後ろからパソコンを覗き込む。
至るところに設置してある防犯カメラがことごとく壊れているのか、画面が真っ暗だった。
「意図的に壊されてる」
「…それはちょっと厄介だね」
そうなると仲間の状況確認が不可能だ。
恐らくこの状況に既に行動を起こしてる者もいるはずだが…。
モニタールームは本部内でも重要な場所でもあり、ここを占拠される訳にもいかない。
俺がここを離れる訳には…。
「スンチョリヒョン!」
「どうかした?」
「モニタールームの近くに能力反応が!」
ジフンのその言葉に俺は目を見開く。
それは恐らく敵と思われる存在。
それがこんな早い段階で、本部の中枢まで?
本部の造りを理解した上でなければ、そんな事ありえない…。
「(…まさか、ジュニが持ち出した組織のデータ…)」
そこまで考えた瞬間、ガンッッッ!!という音が聞こえてき、扉に目を向ける。
衝撃で歪んだ扉の隙間からはギギギギィと黒い何かが入り込み、扉をこじ開けようとしていた。
「ヒョン!」
「ジフナ!下がって!」
あぁ、この状況は厄介なことこの上ない。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます!それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます!それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです!パスワード教えてください!これからも応援しています! (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです!これからも頑張ってください! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yui | 作成日時:2020年3月30日 22時