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ジフン side
イライラと。
そんな様子が目に見えていたのか、目の前の人間は小さく口角を上げては、僕を一瞥した。
「そんな顔すんなよ、仕方ねぇだろ。上の指示なんだから」
「元々こういう顔なんで」
素っ気なく返す僕にその人は、あっそう〜。と間延びした声で返してきた。
今日から僕達の部隊に入ると言っていた。
ユンギって名前の男。
元々どこに所属していたのかもわからず、素性が不明。
あともう1人いるらしいけど、冗談じゃない。
やりにくいったらない。
「(僕達の監視…？ジュニの件があったから、まだ僕達は疑われているのか)」
だとしたらご苦労さまって感じ。
仲間以外の人間が僕のテリトリーに入るのは許せないけど、上からの命令なら嫌々受け入れるしかない。
「なぁ、お前さ」
「…なんですか」
突然話し掛けてきたその人は、相変わらず読めない表情をしていた。
「もし、世界が能力者だけの世界になったらどう思う？」
「…馬鹿げた話しですね」
「そうか？有り得ない話しじゃないと俺は思うけど」
カタンっと椅子から立ち、僕の近くまで来るその人はニヒルな笑みを浮かべていた。
「そもそもなんで能力者が肩身の狭い思いをしなきゃなんねーの？」
「…仕方ないですよ。能力者の存在を明るみにしたら、世界は混乱します」
「凡人は頭のお堅い連中ばかりだからな。俺達だって同じ人間なのに、異物を見るような目を向けられる。変な話しだと思わないか？」
さぁ…。と素っ気なく返す僕にユンギという人は笑っていた。
「お前は環境に恵まれて育ったんだろうなぁ。けど、お前の仲間の内に1人はいるだろうよ。劣悪な環境下でどうしても消すことの出来ない"心の傷"を負った奴が、さ」
そう言って、ちょっと休憩してくるわ〜。とモニタールームを後にするその人の背中を静かに睨み付ける。
何が言いたいんだよ…あの男。
僕は疲れたように息を吐いた。
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yui(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (
レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 伊狐さん» ありがとうございます！それは誰が為に 5公開しました。 (2020年5月22日 3時) (レス) id: b7a9992a65 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - いつも読ませていただいてます。とっても面白いです。パスワードを教えていただきたいです。今後も楽しみみしてます! (2020年5月22日 2時) (レス) id: 7b2d92024a (このIDを非表示/違反報告)
伊狐(プロフ) - この作品が大好きでお気に入りです！パスワード教えてください！これからも応援しています！ (2020年5月22日 2時) (レス) id: c76b536d3e (このIDを非表示/違反報告)
レオナ(プロフ) - ジュンピ落ちがいいです！これからも頑張ってください！ (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4de243fabb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年3月30日 22時
