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恐怖 ページ15

本を半分づつ持ち資料室まで運んだ

この時気付くべきだった

普通、本というのは《資料室》ではなく

《図書室》に運ぶべきだと


『これでオッケーだよね』

私は、さっさと資料室を出て行こうとした

が、それは勇輝がドアを閉めたことで叶わなかった


「なぁ」

『ど、どうしたの?』

「なんで俺じゃ駄目なんだ?」

『え』

「何が気にくわないんだよ!」

「何が不満なんだ!」

「俺は頭が良くて運動も出来て格好良くて…」

「そんな俺を振るなんて…こんな俺が振られるなんておかしい!」

『ちょ、勇輝』

「俺は沙紀のことを愛していた!いや、今だって愛している!沙紀だって同じだろ?」

『待って…』

「でも、沙紀は優しいから俺を独り占めしたら他の女が可哀想だと思ったんだよな」

『待ってってば』


勇輝は私の制止も聞こえてない様子だった


「でも俺はあんな女どもなんか眼中に無い」

「沙紀が俺の愛を受け取りにくいなら俺が与えてやる…だって俺ら《恋人》だもんな?」

『え…?』

自分の体温がさっきよりも急激に下がるのが分かる

『え、別れたいって話した筈…』

「でも別れなかっただろ?」

『は…』

「だって言ったじゃん《これからも宜しく》って」

『?!』


おかしい

さっき勇輝は何で駄目なのかと聞いてきた筈なのに

今の話と噛み合っていない

怖い、怖い、怖い!

嫌、嫌!

私は勇輝からさりげなく距離をとろうとした

事件→←罠



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ミィ - マジで泣きました。誘拐なのに泣けるし素敵だし、最高です! (2020年9月28日 21時) (レス) id: 3a19cdf441 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - とても面白いデス!続きみたい! (2019年10月2日 2時) (レス) id: 17f9b458f3 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス1315 - 由々しき問題ですさん» 中「ほんと、こっちが戸惑うくらいだぜ…応援ありがとな」太「中也〜、そんなに愛想悪いと女性に嫌われちゃうよ〜?あ、読んでくれて嬉しいよ、ありがとう ^_^ 」 (2019年4月11日 0時) (レス) id: ff0fc740f2 (このIDを非表示/違反報告)
由々しき問題です - 夢主ポジティブすぎる(笑)頑張ってください (2019年3月28日 15時) (レス) id: 20f7f2dcc0 (このIDを非表示/違反報告)
シリウス1315 - 太「みんな見てくれてありがとう。とても嬉しいよ」中「毎回更新が遅くなっちまうのは申し訳ねぇが、よければ最後まで見ていってくれ」 (2018年11月28日 2時) (レス) id: ff0fc740f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シリウス1315 | 作成日時:2018年1月19日 23時

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