８８日目 ページ6
紅覇side
僕と紅玉で他愛のない話をしていると、
Aが突然、上から落ちて来た。
一瞬、Aが僕に会いに来たのかと自惚れる。
が、それはすぐに勘違いだと思い知らされる。
．
Aの口からジュダルという言葉が発せられる度に、僕の心の中にはどろどろと黒いものが渦巻く。
_____僕だけを見てほしい。
_____このまま何処かへAを閉じ込めてしまおうか。
すると自然と僕の口から、勝手に言葉は出た。
紅覇「…A、昨日ずっとジュダル君といたみたいだしぃ？何か知ってるんじゃないのぉ？」
少しキツイ言い方をしてしまった。
Aは吃驚した表情で僕を見た。
僕を見てくれた。
どんな状況であってもAが僕を視界に入れてくれるだけで嬉しいなんて、単純、なのだろうか。
そう考えている間にも話は進んでいて、何やら紅玉が俯いていた。
紅玉「…どうしちゃったのかしらぁ…まさかとは思うけれどぉ…」
．
あぁ、紅玉が言いたいことは大体分かった。
ジュダル君はよく、
『ちょっと遊んでくる』
なんて言って国を丸々一個滅ぼして帰ってくることがよくあるのだ。
紅玉はそれを考えていたようで
真っ青になっている。
確かに炎兄に怒られるのは御免だ。
Aもそれを察したようで表情を強ばらせる。
．
．
．
紅覇「！」
．
．
．
A、ジュダル君の所へ行くつもりだ。
直感的にそう思った。
．
____________行かせない。
．
僕はAの腕を掴んで引き寄せた。
紅玉がきゃあっなんて言って顔を赤くしているけど、別にどうだっていい。
．
。
「こう、は？」
好き、好きだよA。本当に好き。
なんて心で言ってたって、何も変わらないんだけどさ。
．
____僕だけを見て。僕だけを愛して。＿＿
ー
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Lilly - 続き楽しみ！ (1月26日 19時) (
レス) @page15 id: c4f5b7eeb7 (このIDを非表示/違反報告)
お狐。 - 僕は、この小説が好きです。続き楽しみにしています。更新待ってます。by2020年にこの小説を読んだあなたのファン (2020年2月29日 23時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
るー(プロフ) - 待ってます！！！！！ (2019年10月13日 20時) (レス) id: 78d5e6cd97 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使 - しろねこさんに賛成です。楽しみに待っています (2019年9月29日 12時) (レス) id: c08d721fac (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ - 帰ってきてください2019年でも見てる人より (2019年8月9日 5時) (レス) id: 604760b581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＋花 | 作成日時：2014年11月29日 20時
