【d!】I love you, my medicine♡【短編集】 (ページ21)

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gr「新入生の諸君……」

入学式。

3年の先輩。生徒会長をしているグルッペン先輩に恋をした

でも、当時先輩には彼女がいた

好きな人に彼女……それが途轍もなく許せなかった

グルッペン先輩への憎悪ではなくその彼女への憎悪が沸いた

だから私は静かにその彼女へ嫌がらせをした

グル先輩の彼女だけあって元から嫌がらせはされていたらしいんだけど、私のは度を超えたものがほとんどだったから彼女はすぐに折れた

え？なにをしたかって？

私はただ、

彼女さんの靴に泥を詰めて。

彼女さんの机の中に蛙や虫の死骸を入れたり。

朝早く登校して彼女さんの机と椅子に落書きをしたり、隠したりしただけなんだけどね

あの、グル先輩の彼女なんだからこれぐらいの耐性はついてると思ったんだけど、、残念

的外れだったみたい

まあ別れてくれたことで本格的に動いた

グル先輩が朝通る時間と把握し。その時間に大荷物でグル先輩にぶつかる

そうすると優しい先輩は私が落とした荷物を拾ってくれる

ここで普通の女子ならｷｬｰｷｬｰ言ったり荷物を拾い上げる時偶然を装って接触しようとしたりする

それらの点に気をつけて

冷静に行動する

そしたら案の定先輩。いやグルくんは引っかかった

gr「今暇か？昼一緒に食べへんかな?思って」

…………

gr「先生こいつ借ります」

授業中でも昼休みでも私の元に来るようになった

周りの女友達は減る

でもその代わりに彼の心が手に入るって考えたら安いもんでしょ

でも今日のは予想外だった

gr「誰かいるのか？」

gr「誰だ」

好きな人の声が聞こえるのだ

私は授業が嫌になり途中で教室を抜けてきた

そこでグルくんに会いに行こうという発想になり、会いに行くため廊下を歩いてた

これは運命ってことでいいよね？

きっと神様も私たちは運命の人だって言ってるからこんな偶然が生まれたんだよね

嗚呼、早くグルくんを私のモノにしたい

グルくんのモノになりたい

『じゃあ私もう行くね』

gr「ああ、またな」

まだ話していたいけど長居すると彼に飽きられるかもしれない。幻滅されるかもしれない。

それを恐れていつも早めに上がっている

彼の瞳を見ると彼は物足りなそうな寂しい顔をしていた

嗚呼愛おしい

彼もこんな風に想ってくれてるのかな？