君の好きと俺の愛【stpr】【Rin】 (ページ6)

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4　さよならしても願わせてページ6

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出会いも別れも1ページ

「一生を掛けて推すって決めました。」

書かれたその文字に笑みが溢れる。
ほんとに一生を掛けて推してくれたら嬉しいな、とは思う。
でもそれよりも。この子が俺に出会ってくれたことが嬉しかった。

明日も、俺を好きでいて。

しかし、こうやって出会ってくれる、好きになってくれる子もいればその反対もいるわけで。
所謂「担降り」ってやつ。

「沢山の幸せを有り難うございました。」

大好きでした、なんて過去形に寂しく思う。
ありがとう、と呟いて。新しく走る道に頑張ってねの思いを込める。

ボタンは押さないけれど、心からふぁぼる。意味は、いいね！じゃないけど。
俺から離れるとしても、願うくらいは許してほしい。この子が幸せになりますように。

たまには帰ってきてほしいな、なんて。

出逢いと別れはセットで1ページ。
その中間には沢山の「愛」が詰まってて。
めくっていけば見つかる「愛の跡」が嬉しくて。これからも増やしていきたくて。

Aちゃんは俺と交わした約束を覚えているだろうか。
その部分のページは、滲んで見えなくなっていないだろうか。

昨日のことも完全には覚えられないのが人間で。
ページは段々と丸くなって削れていくけれど。

「幸せになったらまた会いに来るから」

「それまでにもっと沢山の人を幸せに、笑顔にするから待ってて」

ねぇ、俺さ、もう登録者数も100万超えたよ。
会いに来てよ。幸せになれた？

なんて、呟いてみても変わらなくて。

「おかえり」言うから俺を見て。

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