なんやかんや幼馴染2 【銀魂】【坂田銀時】 (ページ2)

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You.

屯所に連れて行ってもらった私は、広い部屋に敷かれている敷布団で、横になっている。
国から支給されたという薬を、近藤さんが私に投与してくれた。

「これで、ひとまず安心だろう。大丈夫か？」

『うん…でもまだ、…ぼん、やりしてる』

「にしても、本当に良かったでさァ。発見が遅けりゃ…」

そう、総ちゃんが胸をなでおろして言う。
みんなが、私の周りを囲っていて、最期を看取るような配置になっていたため不謹慎ながら少し笑ってしまった。

「まぁ、回復してて何よりだ」

『うん、本当に、ありがとうね』

そういうと、私の体調が回復してきたことが確認できたのか、安心したようにみんな肩の力を緩めた。
その後、真選組にまた事件が発生したという連絡が屯所内のスピーカーで響き渡った。
総ちゃんたち、真選組はみんな、事件の発生場所に向かう準備をする。

「じゃあ、俺達は行ってくるが頼んだぞ」

「私たちも、今日のところは帰るわ。また遊びに行きましょ」

そういわれた私たち、万事屋は屯所内に残された。

「…」

「…」

「…」

『…』

万事屋の四人組で、誰かが特に話すこともなく静かに黙っている。

『いや、なに、この空気』

「あの、そんな空気じゃなかったですよね」

新八君があたかも、シリアスで重要なことを言っているかのような重々しい雰囲気で、そうツッコミを入れてくる。

「今日、焼きそばがおいしかったのであった…」

『私、今日は拉致されてて食べれてないのであった』

「いや、そこはお前、一応この小説のヒロインポジだから、儚い顔でもして『せっかくの巻限界だったのに…また私のせいで』とか言っておけばそれっぽい感じになるだろーが。
この世界舐めてんのかコノヤロー」

『あんま喋ってると、さっきまでのシーン、それっぽく書いてた文全部消すぞコノヤロー。
全部セリフだけにするぞコノヤロー』

さすがは国の最先端の技術で作られた薬なだけあって、効くのが早い。
おかげで銀ちゃんと取っ組み合いになって言い合えるくらいに回復した。
その会話を聞いて、『全部セリフだけにするぞコノヤロー』という部分に「あんまりここで危ないネタツッコまないでください」と、静かにツッコまれた。

しばらくやっていた言い合いも終わって、屯所にお礼の置手紙をして出た。

『ごめんね、帰ろっか』

「今日の晩御飯は僕らが作りますね！」

「卵かけご飯で行くアル！！」

四人で肩を並べて、いつもの万事屋に帰った。