検索窓
今日:11 hit、昨日:17 hit、合計:205,665 hit

. ページ7

.


『晩御飯、ありがとうございました〜!』


手塚さんは、私に手を振ってくれながら帰って行った。忍も私の方をちらっと見て帰って行った。

時計を見ると20:00だ。


『ん〜ケーキは飽きたし……アイスでも買いに行こっかなぁ』


急激に冷たいものが欲しくなったので近くのコンビニへ行くために靴を履く。

退院したてホヤホヤなのに、満喫し過ぎだよね。

と、心の中でツッコミを入れながらエレベーターへと入った。
正直、エレベーターは苦手だ。何だか、臓器が浮くような心地がしてゾッとする。

玄関に着いたことを知らせる、停止の振動を受け取って、私はコンビニへと足を運ばせた。







アイスを2本買ったあと、私はマンションへと戻ってきた。

1年間、時が止まっているだけであんなにアイスの種類が変わってるとは…。
迷った結果、結局定番な感じのアイスを選んじゃったけど。

と、袋を見ながら歩いていると
ドンッ…と、肩が軽くぶつかった。
焦って、私と同じ身長の人の顔を見ると中学生くらいの男の子がいた。


『わぁっ…ごめんね!大丈夫?』

「全然大丈夫ですよ」

『そっか…でも何だか悪いし……あ、そうだ!このアイスあげるよ、ソーダとコーラどっちがいい?』


2本出すと、男の子は「こっち」とコーラ味のアイスを指さした。








『へ〜、総一くんって言うんだ〜いい名前だね』


エレベーター内で、私は総一くんと話をしていた。


「ふふ、そうかな?Aさんも可愛いくていい名前だと思うよ」


今の中学生はそんなことも言えるんだ。
ませてるなぁ…絶対にモテるよね、と思っていると目的地に着いた。


『あ、着いちゃった。総一くん話してくれてありがとう!ぶつかっちゃってごめんね?』

「ううん、アイスありがとう。じゃあね!」


ニコリと笑って手を振ってくれる総一くんに私はエレベーターのドアが閉まるまで手を振った。

総一くん、いい子だったなぁ。


あの事件が起こるまで、私はずっとそう思っていた。

2→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
471人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年8月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。