検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:205,624 hit

. ページ29

kamiya..



仕事終わりに、水城さんと話していると携帯の通知音が鳴る。

画面を見ると、胡桃沢さ……Aさんから、メッセージが来ていた。






A携帯を新しくしました!こっちでもよろしくお願いします!
神谷よろしくお願いします






そう送信すると、いつの間にか水城さんにその内容が見られていて、俺に言った。


「…神谷、なんか硬くないか?」

「そうですかね」

「まぁ、胡桃沢さんならわかってくれてると思うけどよ」


あぁ、確かに。と思っていると、彼女からまたメッセージがやってきた。






A携帯の機種、迷ったので将人さんが使ってたのと同じのにしました笑
A何だかパクっちゃったみたいで申し訳ないです…!







予想外のメッセージ内容に、コーヒーを飲む手が止まる。


「おい、神谷…これ脈アリなんじゃないか?」

「…何言ってるんですか水城さん」

「だって!普通どうでもいいやつの携帯なんかパクるか?」


何故かガッツポーズを作りながら話す水城さんに俺はため息をついた。




神谷いえ、大丈夫ですよ。それ、使いやすいですよね




「おいおい、なんだよその文」


笑いながら茶化してくる水城さんを横目で見る。

…しょうがないだろ、彼女との会話を繋ぎ止める話題なんてそんなものしかないから。

もちろん、口には出せないが。





Aはい!すごく使いやすいです
Aでも1個、分からないことがあって




分からないこと?と頭を巡らせていると少しだけ笑える疑問だった。




Aスクショってどうやってやるんですか?
神谷音量ボタンと電源ボタンを同時押しで出来ますよ
Aおぉー!出来ました!ありがとうございます笑




「…ははっ、可愛いな胡桃沢さん」

「ですね………って、あ」

「お?ニヤけてるぞ神谷ー!!お前もついに春が来たかー!」


あぁ…よりによってバレたら面倒臭い人に知られてしまった。

そう思いながら頭をわしゃわしゃと撫でられる感覚にじっと耐えていた。



「お前がクズでも、胡桃沢さんは絶対にお前を受け入れると思うよ」

「悪口ですか」

「いや、そういう訳じゃなくて!」




「…分かってますよ。彼女、優しいですもんね」


ふっと笑ってそう話した俺は、また水城さんに茶化された。

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (142 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
471人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます! 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます!更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします! (2019年9月19日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます!これからもムリせず更新頑張ってください! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます!この小説を好きと言って貰えて嬉しいです!更新、頑張ります! (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちわ!この小説好きです!更新待ってますね! (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年8月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。