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朝起きて、私はカーテンを開けずに髪の毛をゴムで簡単に結んで郵便物を取りに行く。
朝の5:00だからか、誰とも会うことはなくて安心した。
すっぴんだから、ちょっぴり恥ずかしい。
帰ったらちゃんと化粧しよう。
私は、自分の号室が書いてあるポストから郵便物を取って、エレベーターで戻る。
部屋に戻り、ソファーに座って私は郵便物を見た。
『……これ、？』
宛先も何も書いていない封筒が入っているのに気づいた私は、首を傾げる。
マンションの住民会のお知らせとかかな？
そう思い、私はハサミで封筒を切り手紙を取ろうと手を封筒に入れると鋭い痛みが指先に走った。
『いたっ…！』
人差し指から少しずつ流れ出る血液を見た後、封筒の中を恐る恐る見た。
『何これ…』
その封筒の入口付近にはカッターの刃が何個も貼り付けてあって、手紙を出すと逆方向から封筒を開けてもいいように、入口とは反対の方にも刃が貼り付けてあった。
味わったことの無い、恐怖に手が震えるが私は手紙を開いた。
中には3枚の写真が入っていてどれも私の写真だった。
それにもう1つ共通点がある。
どの写真も"私が歯を磨いている写真"なのだ。
どう考えても異常だ。
そう考えるとますます、手紙を読むのが怖くなって来てしまう。
…でも、見ないよりかは。
そう思い、私は手紙の内容に目を向けた。
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Aちゃんへ
元気にしてる？
あの時みたいにさ、また会って話そうよ。
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死ぬほど見たことのある、見覚えのある字がそこにあった。
元彼の"元木 裕也"━ﾓﾄｷ ﾕｳﾔの元親友の"木本 拓音"━ｷﾓﾄ ﾀｸﾄの字だ。
昔広島にいた時の大学で、同じ写真サークルの先輩だった。
裕也と付き合ってる時はよく家に遊びに来てたりしたが、私と裕也が別れると先輩…木本さんとは、全く関わりが無くなった。
…という訳では無い。
別れた日の後から、急激にコンビニやカフェ、そして色々なお店でばったりと会うことが増えたのだ。
最初は『こんな確率で会うこと、あるんですね〜！』と、凄さに感動している時もあったが、それは次第におかしくなっていった。
一人暮らししていた、私のマンションの部屋の前に、立っていたのだ。
そこでようやく私は気づいた。
『この人はおかしい』
と。
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雫(プロフ) - うみさん» コメントありがとうございます！ 更新する度に楽しく読んで下さりありがとうございます！更新ができない時もありますが、最後までよろしくお願いします！ (2019年9月19日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 更新される度に楽しく読ませてもらってます！これからもムリせず更新頑張ってください！ (2019年9月16日 20時) (レス) id: 916f75cb10 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「空いてますよ」ではなく、「開いてますよ」です。 (2019年9月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 無さん» コメントありがとうございます！この小説を好きと言って貰えて嬉しいです！更新、頑張ります！ (2019年8月31日 7時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
無 - こんにちわ！この小説好きです！更新待ってますね！ (2019年8月30日 22時) (レス) id: 06b55d11a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2019年8月22日 22時
