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貴方side



貴「2人で同居したら、多分こんな感じだったんだろうね。」

柊「だな。」


2人で病院のご飯を食べながら笑い合う。


貴「…ごちそうさま。」

柊「ごちそうさま。」


そう言い終わると、私はゆっくりと立ち上がって、一颯の方へと向かっていく。





私は一颯と同じベッドに座る。

いつも通りに話していると一颯がこんなことを提案してきた。



柊「…遺書を書かないか?」

貴「遺書…!すっかり忘れてたや」

私たち二人はペンと紙を持って、描きたいことを書いていく。



柊「なんか、死ぬ…みたいだな。」

貴「…人間は死ぬよ、たまたま生きてたまたま死んじゃうだけだもん。」

ほら、一颯もたまたま生きてるもんね!
と笑うと、一颯は納得したような顔で頷いた。
















貴「かけた!」

柊「俺もかけたよ。」


お互いに交換して、書いた遺書を読み始める。



1、葬儀はAと同じ時に亡くなったら、二人同時に行って欲しいこと。

2、財産について。


3、みんなに向けて




4━━━━━━━━━━━━━━━




ガラガラガラ…と誰かが入ってくる。




私たちは、誰にも見られないように紙を近くの引き出しに入れる。



貴「あ…」


そこに居たのは、お母さんとお父さんだった。








母「まぁまぁ、病室でラブラブなんて、聞いてないわよ!ねぇ?」

父「俺、軽くショックなんだけど、え、どうすればいい?」


突然のハプニングに、私は恥ずかしくて俯く。


でも、一颯は前を向いて私の両親に挨拶をした。



柊「Aとお付き合いさせて頂いている柊です。」


父「…幸せにしてやってくれよ!」

母「多分、もう一颯くんにしか幸せに出来ないから。」


そう笑っているお母さんに一颯はニコッと笑った。



貴「あ!それで、今日はどうしたの?」


あ!そうそう!と思い出した様子で私に近づいてきた。


母「近くで美味しいケーキ屋さんがあるから2人で食べないかと思って買ってきたの…!」

貴「あー、またそういうことするから病院の人によく思われないんだよー。」

母「いいじゃない、ちょっとぐらい!」


笑いながら話し合っている私たちを一颯は微笑ましそうに見ていて
そんな一颯にお父さんが近づいた。



まだ、話している私たちに気づかれないように




父「娘を頼んだぞ。」


と、それだけ言われ肩を叩かれていた。


柊「任せてください、って責任重大だなぁ…」

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(プロフ) - 15猫さん» 何度も読み返していただけてるとは...!ありがとうございます。これからも愛読して下さると嬉しいです。 (2021年4月5日 15時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
15猫(プロフ) - 素敵な作品で感動しました!何度も読み返してます! (2021年4月2日 23時) (レス) id: 6f86e31a74 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ソーセージさん» こちらこそ、素敵な感想ありがとうございます!落ち着かない世の中ですが、体調に気を付けてお過ごしください! (2020年4月5日 15時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 蒼炎さん» 返信、かなり遅れてすみません!私の作品を読んでいただきありがとうございます!面白いという言葉、とても嬉しい限りです!これからも、最高の作品を作るのでよろしくお願いします!! (2020年4月5日 15時) (レス) id: 443525fccc (このIDを非表示/違反報告)
ソーセージ(プロフ) - すっごく面白かったし、感動しました!!!こんなに素敵な作品をありがとうございますっ! (2020年4月5日 15時) (レス) id: 711a78eb36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年3月18日 22時

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