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貴方side
貴「もしもし?」
中「鑑定書はどうした?出したのか?」
貴「出せるわけないでしょ。私のポリシーに反するわ。」
そう言うと、フッと笑って
お前はそういうやつだ。と言ってきた。
貴「…中堂さん。」
そう呟くのと同じタイミングで
中堂さんが、発言をした。
中「所長室に俺の退職届がある。昨日付だ。」
貴「…!!」
私は中堂さんを止める前に
向こうから通話を切られてしまった。
貴「…ミコト、六郎。」
六「どうしたんですか?」
貴「2人は今すぐバイクに乗って。
私は車で行くから。」
乗せたいのは山々だが、私は帰る時
中堂さんと2人で話がしたい。
それを2人も自然と理解したのかそのまますんなりと理解してくれた。
私は急いでラボから出て
赤い車のエンジンを入れる。
貴「…。」
そのまま、飛ばして木林に教えて貰った
その場所まで飛ばす。
────────────────────
マンションの前に止め、私はすぐさま中堂さんがいる号室へと向かった。
貴「中堂さん!!」
外では宍戸理一の笑い声と
その宍戸を殴る中堂さんがいた。
コロコロと転がる液体に浸かっているもの六郎がひろう。
中「硫酸だ!!証拠は取れない。」
宍「はっはっは...残念だったな。
最後の証拠も無くなった。
フグの毒まで用意したのにな。」
…。
三「待って…フグの解毒剤は存在しない…!」
苦しみだす宍戸。
貴「…中堂さん。
不条理な死に巻き込まれた貴方が、人生を捨ててまですることじゃない。
それに、人生をこの人に預けてしまうのも勿体ない。
戦うなら法医学者として戦って。」
そう言い、本人は言いそうにないので私はそこに落ちている容器の淵から少し取って
それを舐める。
久「Aさん!!吐いて下さい!!」
私はそれをペッと吐き出し、中堂さんの目を見て言う。
貴「甘い…嘔吐と体温不調…意識レベル低下。エチレングリコールでしょ、中堂さん?」
中「はぁ…。」
そう溜息をつきながら、自傷的に笑う彼から解毒剤をわたされる。
その瞬間に私のスマホがなる。
貴「ミコト…ちょっとお願い。」
解毒剤を渡し、電話を取る。
貴「東海林、どうしたん?」
東「証拠、見つかるかもしれない!!!」
話を聞いたところ、両親はテネシー州。
そこで仮装せず、そのまま土葬。
貴「調べられるご遺体、あったわ。」
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雫(プロフ) - 明里香さん» すみません!ありがとうございます! (2019年1月7日 18時) (レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「久辺部」ではなく、「久部」です。 (2019年1月7日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2018年8月23日 17時