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貴方side
三｢おはようございますー。｣
東｢ねぇねぇ、Aとミコトと私でバカンスにでも行かない？｣
貴｢ごめん、私、中堂さんと美味しいもの食べに行くって先約があるの〜。｣
すると、いつもの様に私にケチ〜や冷やかしの言葉を入れてくる東海林が何だか可愛らしく見えて、頭をポンっと撫でておいた。
東｢え、かっこよかった。｣
三｢ね。｣
そんな会話をしている中、を私はロッカーを見て気づいた。
貴｢鑑定書がない…。｣
そう言うと、ミコトがあっ！言い
昨日見た事を話してくれた。
三｢所長、夜まで残ってたよ。｣
貴｢所長…。｣
────────────────────
所長が帰ってきたあと、六郎から電話が掛かってきた。
貴｢あ、もしもし？｣
久｢すみません。｣
貴｢そんな謝らんといて、私はそんなに怒ってないし、初めから知ってた分驚きも少ないから。｣
久｢ほんとに、すごい人ですね…さAんは…。
あ、先程«糀谷 有希子»さんのお父さんが…｣
────────────────────
どうやらお父さんとは出版社でたまたま出会ったらしい。
会議スペースに入って糀谷さんのお父さんが取り出したのは小さなアルバムと雑誌｡
アルバムの中はどれも愛されていると分かる写真だった。
父｢この写真は､8年前に宍戸さんに渡したものです｡
...まさか､今になってこんな風に使われるとは｡｣
神｢拝見します｡｣
そこに写っていたのは
自分の描いた茶色い小鳥の絵本を持って嬉しそうに笑う写真｡
父｢3､4年前から宍戸から連絡が来なくなって...
この本を読んで理由が分かりました｡
高瀬が犯人だと分かり､
夕希子の事件を調べる必要が無くなったんですね｡｣
愛するものを失った目は、その言葉を言い終わると静かに視線を落とした。
父｢毎年夕希子の命日には､手紙を送った｡
“罪を認めて 償え”と｣
貴｢そうなんですね…。｣
話を聞くだけで締め付けられる。
父｢本当に自分が情けない｡
中堂さんが否定しないのは､罪を犯したからだと考え
心の中で何度も彼を...｣
言葉が詰まり
つらそうな表情を浮かべる。
父｢中堂さんに､謝らせて下さい!｣
そう、頭を下げてくる糀谷さんのお父さんに
私は
貴｢ずっと中堂さんは、愛する有希子さんのため、残された者のため頑張ってきました。
謝るのと同時に、彼を認めてあげてくださいね。｣
私は席を外し、連絡先の中から中堂さんを選んだ。
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雫(プロフ) - 明里香さん» すみません！ありがとうございます！ (2019年1月7日 18時) (
レス) id: b513cb94f0 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「久辺部」ではなく、「久部」です。 (2019年1月7日 8時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫 | 作成日時：2018年8月23日 17時
