118 授業ならしゃーなし？ ページ24
「俺は今から忍術学園を爆破しようと思う」 「手を貸そう」 「助かる」
「待て待て待て待て待て」
房中術の話を久々知一人で受け止めるには荷が重く、せめてもと同級生たちに打ち明ける。
すると、まあ案の定竹谷と尾浜が異議を申し立て始まった。
懐から焙烙火矢を取り出し、今にも投げそうな竹谷と、その焙烙火矢に火を付けようと火種を握る尾浜。
それを久々知は全力で止めている状態だった。
視界の端では鉢屋が腹を抱えてゲラゲラと笑っており、そんな様子を雷蔵は困ったようの眉を下げて見ている。
くそ！頭がいっぱいで判断を見誤った！コイツらに言ったらそりゃこうなるよなあ！
と、久々知は暴れる二人の手をなんとか引っ張りながら後悔する。
正直選択肢で最悪の手だったのは「善法寺伊作に報告する」だったため、少しだけマシなのは内緒。
「止めるな兵助！俺たちはAの純潔を守るんだ！」
「……てかあの顔と性格で処女って唆らないか？」 「勘右衛門おまえも敵だったようだな処す」
「タスケテーーーー！」
尾浜がいいことを思いついたように指を立てれば、竹谷の怒りは忍術学園から尾浜に向いた様子。
ごちゃごちゃと暴れ回っている中、「イタイヤメテ！」と尾浜の声が聞こえるがまあ忍術学園爆破計画ではなくただの喧嘩になったならいいだろう。
久々知は一歩距離を取り、この二人の予測できない行動に気をつけていると、思わぬ一声がその場の全員の脳を射抜いた。
「＿＿＿高嶺ちゃん、誰とするつもりなのかな？」
全員が静まる。
そして、その声の主……不破雷蔵の方へと皆の視線が集中した。
「確かくのたまの房中術は相手を選ぶことも出来たはずだよ」 「雷蔵？」
「高嶺ちゃんが誰とでもいいって言うとは思えないし、誰とするんだろうなあ」 「雷蔵？？？？」
「三郎はどう思う？」 「待って雷蔵脳が追いつかないよ」
確かに、プライドが天井を貫いている高嶺Aが房中術の相手を誰でもいいと言うとは思い難い。
言っていることは確かに真っ当ではあったが、それを突然言い出した雷蔵に鉢屋はその場の誰よりも困惑し、手をワタワタと動かしていた。
だが、先ほどまで賑やかだった二人はどうだろう？
「おい雷蔵！そんなこと言ったら火に油じゃあな……い、か」
久々知が竹谷と尾浜の方へと視線を向ける。
するとそこには、まるで自分が選ばれると思っているような表情の二人が自身の股間を押さえて座っていた。
どっから来んだよその自信は
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Lynn - タジロさん» Lynnです。今見ました、戸部様を出してくれてありがとうございます！内容的には面白かったですし、これからもこのシリーズ、続いて欲しいと思ってます (8月31日 15時) (
レス) @page45 id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - タジロさん» はじめまして！初コメントがこんなのですいません…作品は愛読しています！新野先生だったんですね…医学の心得があるからでしょうか？これからも応援しています！ (8月19日 23時) (レス) id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
タジロ(プロフ) - めろんぱんさん» はじめまして、コメントありがとうございます！ですね。高嶺の言っている通り房中術は授業で一度限りですが終えております。お相手は高嶺ちゃん資料集に書きまとめましたので顔ありの夢主が地雷でなければ是非ご覧ください……！ (8月19日 23時) (レス) id: bcff2be84f (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 主人公ちゃんは房中術をやったことがあるんですか…？ (8月19日 23時) (レス) @page41 id: 407aeb7a76 (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - タジロさん» タジロさん、仕事の方も更新の方も体に気をつけて頑張って下さい。昨日はなんか申し訳なかったです。 (8月6日 16時) (レス) id: 3d10a0695d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タジロ | 作成日時：2023年5月10日 2時
