3章〜秋〜 ページ3
泣きながら走って、喉がからからだった。
自動販売機の前に立ち、電子マネーでジュースをかう。
ガランッと音をたてて出てきたその飲み物を握りしめてベンチに座った。
あと2分で電車がくる。
それまでには泣き止まなきゃ流石にだめだ。
私は一気にジュースを飲んだ。もう何もかも忘れてしまいたいから。
『...やっぱり忘れないで。』
自分にそう告げられた。
......そっか。
あの人との思い出。全部が全部辛くなんてなかった。
私は嬉しくて楽しくてずっと続いて欲しかった。
...でも向こうは違ったんだ。
頭を振ってその思考を振り払う。
でも...そうだな。
私、貴方のこと好きになって良かったよ。
いつの間にか笑ってる。
そのいつもの自分がそこにいた。
『また話せたら良いな...我儘...だとしても、
私はこれからも貴方が好きだから。』
涙越しに微笑んだその少女は電車に乗った。
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Hiruneko (灯 2nd )(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» ありがとうございます!!!頑張りますね!! (2018年1月18日 12時) (レス) id: bd4d841efc (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - 泣きました;。(ガチ) 続きが気になります!更新頑張ってください。応援してます! (2018年1月17日 20時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
編集長 - 掲載おめでとう。この調子で頑張ろうね♪ (2016年4月11日 1時) (レス) id: 31d98c2b85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきたん - 切ない思いが伝わってきました!続きが気になります! (2016年4月11日 1時) (レス) id: b518f3d28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:σιψυ x他2人 | 作成日時:2016年4月11日 0時