『別れよう』から始まる恋はアリですか？

２章〜秋〜 ページ2

学校外に出た。駅に向かって、うつ向き掛けに。私はしんしんと歩いた。さっきまでの事が脳裏に浮かぶ。自分自身に『もうどうしようもないんだよ？』と言わんばかりに。

もう終わったのかな。
楽しかったのにな。

後悔が一気に押し寄せて
目頭が熱くなった。

走った。もう私の出せる一番のスピードで。
いつも通る帰り道なのに、寄り道なんかしてないのに。
泣きながら一人で走るのは長くて長くて迷路のようだった。それでも走る。

「涙なんて...乾いてよ！」
　
自分からいったくせに。
永遠と止まらないかと思うくらい涙が出てきた。
事情を知らない通行人には
『何、あの子。可哀想ね』
それだけなんだ。
その通りかもしれない。
でも認めたくなかった。
息も絶え絶えに最後の階段を欠上り、駅のホームに着いた。

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